台湾政治の暗部を暴いたウィキリークス

台湾政治の暗部を暴いたウィキリークス
台湾政治の暗部を暴いたウィキリークス
 
時局コメンタリーより転載       

 「台湾の声」編集長 林建良(りん けんりょう) 
 
 ●台湾政治家たちの不都合な真実

 アメリカ外交の内部文書を暴露しているウィキリークスが、九月上旬から、アメリカの駐台大使館にあたるアメリカ在台協会(AIT)からアメリカ国務省への機密公電三千数百件を公表し始めた。この内容には、台湾の政治家がアメリカの外交官に語った台湾国内の公開の場では言えないような台湾政治の内情が含まれている。ウィキリークスが暴露した内容は台湾のテレビ・新聞が競って報道し、名前の挙がった台湾の政治家たちは戦々恐々としている。興味深いことに、暴露された公電の内容を「でっちあげだ」と慌てて否認する馬英九総統に反論するかのように、アメリカ在台協会レイモンド・ブルクハルト主席が9月15日にワシントンで行われた記者会見の場で「(リークされた公電の)内容は当然真実であるのだ」と公言している。

●娘たちは米国籍、本人は米国永住権所持の馬英九総統

 馬英九氏を慌てさせたのは彼が失効したと主張しているグリーンカード(米国永住権)の有効性についてのアメリカの見解だ。2008年の総統選挙後、民進党主席に就任した蔡英文主席が当時のAITのスティーブン・ヤング所長(大使)に、馬英九氏が保有したグリーンカードが失効しているのかどうかについて聞いたところ、ヤング所長が「複雑だ」と語ったことが暴露された。馬氏のグリーンカードが失効していないことを示唆したものではないかとして、野党・民進党は馬総統に対してグリーンカードの失効証明を提出せよと再び追究を始めた。現に二人の娘が米国籍を持っており、馬英九氏本人もグリーンカードを保有していることになると、そうでなくても中国の子飼いと看做されている馬氏の台湾に対する忠誠心がいっそう疑われることになる。

 ●仮面の下は飽くなき欲望と近親憎悪

 馬英九関連以外、特に注目されているのが国民党の有力株である朱立倫・新北市長(当時は桃園県長)が2007年から2009年に米国の外交官に語ったとされる内容だ。2008年の総統(大統領)選挙の半年前に、王金平・立法院長(国会議長)から、“占い”によると当時総統候補の馬英九氏が台北市長特別費問題で選挙を辞退し、国民党が王金平氏を総統候補に公認することになるので、朱立倫氏が副総統か行政院長(首相)をやるつもりはないかと聞かれた、と語ったことや、馬英九総統が非常に宋楚瑜・親民党主席を嫌い、連戦・元副総統の話も聞かず、さらには連戦、宋楚瑜、王金平、呉伯雄・前国民党主席ら国民党大老らの引退を望んでいることなど、朱立倫氏の発言が赤裸々につづられていた。

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