2016年8月1日、沖縄県石垣市を訪問中の李登輝元総統を迎え、琉球華僑総会八重山分会は歓迎晩
餐会を開いた。李元総統は「戦中、戦後の石垣で台湾の人々の貢献は大きい。一人の台湾人として
誇りを感じる」と挨拶された。この席には、ドキュメンタリー映画「海の彼方」を撮った新進気鋭
の黄胤毓(こう・いんいく)監督や、映画に登場する移住一世の玉木玉代さんの姿もあった。
餐会を開いた。李元総統は「戦中、戦後の石垣で台湾の人々の貢献は大きい。一人の台湾人として
誇りを感じる」と挨拶された。この席には、ドキュメンタリー映画「海の彼方」を撮った新進気鋭
の黄胤毓(こう・いんいく)監督や、映画に登場する移住一世の玉木玉代さんの姿もあった。
映画「海の彼方」のダイジェスト版も上映され、李元総統は食い入るように観ておられた。上映
が終わると、突然、立ち上がって参加者の前に立ち、日本語と台湾語を交えながら「私は先ほど控
えの間に置いてあった日本の湯飲み茶碗を見たが、そこには『はいという素直な心』、『すみませ
んという反省の心』、『おかげさまという謙虚な心』、『私がしますという奉仕の心』、『ありが
とうという感謝の心』、と書いてあった。これこそ日本精神であり、実は台湾人入植者もこの精神
を大切にしてきたのだと思う」と話し出された。
時に涙声になりながら、台湾人入植者の苦労をねぎらい、台湾の人々と共存共栄してきた石垣島
の人々をたたえられたのだった。
李元総統は7月31日のご講演でも、石垣島へ移住し、パイナップル栽培と水牛耕作という技術革
新をもたらした台湾移民の歴史に言及されていた。この石垣島に渡った台湾の人々の苦難の歴史を
描いたのが映画「海の彼方」だ。
8月12日(土)14時20分、日本で初上映される。映画館は「ポレポレ東中野」。
◆映画「海の彼方」公式サイト
https://uminokanata.com/
◆映画「海の彼方」予告編(1分54秒)
https://youtu.be/_NsvVJ-C9Yw