貢献は大きい。一人の台湾人として誇りを感じる。融和の象徴である碑が台湾と石垣島の友好の証
として、歴史を伝えていくことを願う」と挨拶し、石垣に移住された人々のご苦労をねぎらわれた。
琉球華僑総会八重山分会は8月1日、李元総統の歓迎晩餐会を開き、この席には、ドキュメンタ
リー映画「海の彼方」の黄胤毓(こう・いんいく)監督や、映画に登場する移住一世の玉木玉代さ
ん、息子さんで琉球華僑総会八重山分会副会長をつとめる玉木茂治氏、『八重山の台湾人』(南山
舎、2004年)を著した松田良孝氏なども参加、この映画のダイジェスト版も上映された。この映画
を見つめる李元総統の目にうっすらと涙が浮かんでいた。
台湾の人々が石垣島や石炭採掘のために西表島に移住した歴史は、ほとんど知られていない。そ
こに光をあてたのがドキュメンタリー映画「海の彼方」。8月12日、東京・東中野の「ポレポレ東
中野」で公開される。
◆映画「海の彼方」公式サイト
https://uminokanatacom.wordpress.com/
◆映画「海の彼方」予告編(3分17秒)
https://www.facebook.com/uminokanatafilm/videos/1254135641330647/
台湾移民の“おばあ”と家族の3世代にわたる歴史に迫ったドキュメンタリー公開
【映画ナタリー:2017年6月19日】
台湾人監督・黄インイクによるドキュメンタリー作品「海的彼端」が、「海の彼方」の邦題で公
開される。
本作は、1930年代の日本統治時代に沖縄・石垣島へ移住し、パイナップル栽培と水牛耕作という
技術革新を日本へもたらした台湾移民にスポットを当てた作品。日本の敗戦によりアメリカの統治
下となった沖縄で、1972年の返還まで無国籍になってしまった者たちの苦難の人生が、ある台湾移
民一家の3世代にわたる歴史を通じて浮かび上がっていく。また米寿を迎えた“玉木玉代おばあ”
が娘や孫たちに連れられ、台湾へ念願の里帰りを果たすさまにも迫る。自身も出演しているミュー
ジシャンの玉木慎吾(SEX MACHINEGUNS)がナレーションを担当した。
台湾人の父と日本人の母を持つ歌手の一青窈は、「遥か遠い祖先がつけた軌跡を辿ることでもっ
と近くに島を感じることができました。嗚呼、だから私の足は気づくと南に向いているのだ」とコ
メントを寄せている。
「海の彼方」は8月12日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。
【一青窈 コメント】
石垣島のうっとりするほど甘いパイナップルと果てしなく広がる青空の下、まぁーまぁーと啼く
水牛。
それを広めたのが石垣島に渡った移民たちだという事を初めて知りました。
遥か遠い祖先がつけた軌跡を辿ることでもっと近くに島を感じることができました。
嗚呼、だから私の足は気づくと南に向いているのだ。