5月15日から宋隆泉氏写真展 台湾民主化の歩みを記録した「台湾の自由風景」

このたび、約40年にわたって台湾の民主化の歩みや伝統文化、人物を撮影し続けてきた台湾写真家、宋隆泉(そう・りゅうせん)写真展「台湾の自由風景─シャッターに収めた真実の記録」が、代表処の協力で、5月15日から6月14日まで当センターで開催されることになりました。

今回展示される写真のテーマは民主行動(228和平記念日の全島デモ行進、戒厳令の解除、台湾第四原子力発電所の廃止、行動する思想家・鄭南榕、国会選挙など)や大地の歌(歌仔劇の物語、故郷の記憶南方澳、労働者の顔、郷土の情景写真など)となります。

開幕初日5月15日(水曜)14時から、写真家宋隆泉が来日し、台湾文化センターで開幕式を行います。

今回展示されている写真についての解説も予定されております。

ご興味がある方はぜひご来場ください。

2024年4月23日

                                           台湾文化センター

◆宋隆泉写真展:YouTube「台灣的自由風景」(5分26秒) 

                   ◇     ◇     ◇

・会  場:台湾文化センター      105-0001東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2F      TEL:03-6206-6180

・会  期:2024年5月15日〜6月14日

・開館時間:10:00〜17:00 (土、日、祝日休館)

・入場無料

・協  力:台北駐日経済文化代表処      台湾文化センター

◆東京展開幕式

 5月15日(水)14時、台湾文化センター 宋隆泉氏自身が展示写真の解説を予定

・カメラマンプロフィール 宋隆泉(1957)台湾宜蘭出身 カメラマン 1980年からカメラを持ち台湾の隅々まで巡り、人物や景色を記録。

1986年から雑誌『[口葛]瑪蘭』で撮影編集者 兼美術編集者となった。

ここ40年間の台湾を映像で記録。

台湾民主主義の鍵となる年代に、写真を用いて時代の 様相を写す。

台湾庶民による民主主義のため、自由のため、人権のための歴史過程を写し、台湾の価値ある歴史 を遺している。

・展覧内容

 民主行動: 228平和記念日全島パレード、民進黨の成立、戒厳令の解除、未成年娼妓への支援パレード、行動思想家鄭南榕、 台湾第四原子力発電所の廃止、国会選挙、[戒厳令で郷里に帰れなくなった人々] など

 大地の歌: 歌仔戯の話、故郷の記憶南方澳、労働者の顔、地元風情画など

 宋隆泉は、台湾の民主化運動を記録してきた写真家です。

雑誌『[口葛]瑪蘭』や『新潮流』、『自由時代』といっ た、台湾のかつての党外(いわゆる国民党に批判的な勢力)の出版物の撮影記者を務め、台湾の人々が、民主、自 由を勝ち取る一瞬一瞬をカメラで写し取り、記録すべき台湾の歴史的場面を残しています。

宋隆泉の若いころに美麗島事件(反体制運動弾圧事件)がありました。

宋隆泉は幼いころから、戒厳令下の党外雑 誌を好んで読んでいましたが、こうした雑誌のイラストはイマイチで、素晴らしい映像記録もないと感じていまし た。

しかも、表紙は多くが手書きだったため、宋隆泉は、党外に映像で記録を残す人がいないのなら、自分がやろ うと考えたのです。

そして、美麗島事件後、宋隆泉は、撮影技術を磨くことを決意。

党外雑誌のために撮影するこ とになりました。

その頃から、宋隆泉はカメラで台湾を記録していくことを志し、荷物を背負って、台湾の隅々まで訪ねまわりまし た。

こうした旅について、宋隆泉は、自分にとってとても重要な郷土意識を啓蒙するものだったと振り返ります。

台湾をきちんと撮影するには、台湾がどのような姿なのかを自ら理解しなければなりません。

そのために記録者・ 報道者の道に進みました。

29歳の時、雑誌『[口葛]瑪蘭』の仕事に就き、党外運動に身を投じます。

社会運動が行われているところがあれば、 そこに出掛けていき、数年にわたって、数多くの悲惨な出来事を写し出してきました。

その後、民主活動家の鄭南 榕の創刊した雑誌『自由時代』に招かれ、撮影編集と美術指導を担当します。

宋隆泉の写真は全て、台湾人が民主、自由、人権を勝ち取り、独裁政治に恐れず立ち向かった姿を写し出したもの です。

宋隆泉は、当時の台湾社会の脈動を忠実に記録し、カメラに収めてきました。

宋隆泉が全過程に関わって残 してきた写真はまた、勇敢な台湾人が生命を懸けて戦った社会運動を後世に残す最大の証しでもあります。

宋隆泉は以前、次のように話しています。

「記憶は失われるが、きちんと保存された映像は、常に人々の思い出を 呼び起こすことができる」。

宋隆泉は写真展を通して、民主は台湾人が戦い、苦しみに耐え抜いて獲得したもので あり、決して天から降ってきたように、簡単に手にできたものではないということを伝えていきたいと考えていま す。

(台湾文化センター)


※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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