4月10日、日本台湾後援会が台湾映画『流麻溝十五號』大阪上映会

 最新台湾映画上映会のご案内です。

 昨年秋に台湾で公開され、まだ日本では未公開の映画『流麻溝十五號』が大阪・岸和田市で上映されます。

 第二次大戦後、中国での内戦に敗れて台湾に逃れてきた国民党政権による戒厳令の下、政治犯として捕らえられ、緑島につくられた政治犯収容所に送られた女性たちの実話をもとにつくられた映画です。

 この映画のプロデューサーである姚文智さんの来日に合わせ、大阪(4月10日)と東京(4月12日)各1回のみの上映で、その後の日本における公開は未定ですので、この機会(しかも入場料無料です)を是非お見逃しなく!

 入場は無料ですが、観覧ご希望の方は、以下「こくちーず」のサイトから必ず参加申込みをお願いします。

◆4月10日(月) 台湾映画『流麻溝十五號』大阪上映会 申し込みサイト:https://www.kokuchpro.com/event/Untold_Herstory/

https://www.youtube.com/supported_browsers?next_url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3Dl-KeE85TU1A

◆『流麻溝十五號』(Untold Herstory)

 主催:日本台湾後援会 協賛:台北駐大阪経済文化弁事処

 緑島は、台湾の南東岸に位置する面積約16平方キロの自然豊かな小島である。第二次大戦後、この島には30年以上もの間、政治犯の監獄が設置されていた。映画のタイトルとなった「流麻溝十五號」とは緑島にある政治犯収容所の住所である。

 1949年に中国での共産党との戦いに敗れた蒋介石とともに台湾にやってきた国民党政府による「白色テロ」と呼ばれる恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた時代、緑島には政治犯収容を目的とした教育施設と監獄が置かれていた。思想改造及び再教育を目的とした「新生訓導処」は1951年から1965年まで設置され、収監された人々は名前でなく、ただ番号で管理されていた。

 この映画は、緑島へ連行された年齢も身分も違う3人の女性…高校生、ダンサー、若い母親が、名前を消され、番号に置き換えられた日々を実話に基づいて描いた、台湾で初めて女性政治犯を扱った映画である。

【あらすじ】

 高校生の余杏惠(ユー・シンホェイ)は興味を抱いて手に取った書物のために思想犯の罪を着せられ、緑島の「新生訓導處」に送られ、「思想改造」されることになった。

 ダンサーの陳萍(チェン・ピン)は美しく冷静な女性。しかししばしば真夜中に「特別召喚」されダンスを強いられたため、他の受刑者たちからは軽蔑の眼差しで見られていた。

 もう一人、若い母親の嚴水霞(イェン・シュェイシア)は、正義感が強く、抵抗がやがて夜明けをもたらすと信じており、受刑者達の精神的リーダーとなっていた。

 自由と正義を追い求める夢に捧げられた彼女たちの青春は…。

【プロデューサー・姚文智(ヤオ・ウェンツー)氏コメント】

 「理解」とは「受け入れる」ことではなく、より多くの選択肢を与え、独自の考え方を維持できるようにすること。これが台湾の最も貴重な部分だ。 この映画を通じて白色テロの歴史をいまの世代と次の世代が過去に経験した苦難から民主主義と自由の価値を理解し、多面的な視点から台湾を理解できるようにとの思いから、この映画の製作を実現させた。

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