4月12日、台湾映画「流麻溝十五號」東京上映会に先着150名をご招待

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・主 催:全日本台湾連合会

・日 時:4月12日(水) 18:00〜21:00     本編118分、上映後に座談会あり

・場 所:ユーロライブ EuroLive     渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F

・申込み:tspinjp@gmail.com     参加者はご氏名を記してご応募ください。     先着順150名

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 この映画は曹欽榮(ツァオ・シンロン)の「流麻溝十五號:緑島女生分隊及其他」を映画化したもので、台湾で初めて女性の政治犯を扱った実話映画です。

 昔「火燒島」と呼ばれた緑島は1949年に緑島と改称され、台湾国民政府による白色テロと呼ばれる恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた時は、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄が置かれていました。

 思想改造及び再教育を目的とした「新生訓導処」は1951年から1965年まで設置され、収監されている人達は名前でなく、ただ番号で管理されていました。

 『流麻溝十五號』は、忘れては鳴らない歴史です。

 周美玲監督は「重い歴史ではありますが、緑島に送られた女性達が互いに励まし支え合う姿を資料の中に見つけたので、できるだけ感情を抑え、私の魂の最も柔らかい部分だけを抽出し、深い哀れみと愛をもってこの女性たちの物語を描きました」と語っています。

 メインキャストの連兪涵も「この物語で歴史を知りました。優しい視点で現在の一瞬一瞬を大切にして下さい」と観客に呼びかけました。

 プレミアに参加した緑島の収監体験者である張常美は、今年90才。ご長男が付き添われたのですが、この方は音楽家で、上映前にアコーディオンの演奏を聴かせてくれました。

 その優しい音色は、映画の世界ともに映画の舞台である1950年代へ誘いました。

 彼は、張常美が収監中に知り合った男性と出獄後に結婚し、その息子さんです。

 「政治犯夫婦」とレッテルを貼られた二人が、社会のどん底で生き、子供を育て上げ、それぞれ芸術と学問の世界で輝かせていたという、とても感動的なリアルストーリー。

 姚文智プロデューサーは、「台湾には素晴らしい物語がたくさんあると思います. それは本当に伝えるべき物語で. 永遠に語り尽くすことはできません。 この土地で何が起こったのかを追う人がもっと多くいるべきです。過去を振り返り見つめ直すことで、未来を照らすことができるはず」と、語りました。

 この張常美をモデルにしたキャラクターが主役になりますが、劇中には悲しい結末を迎える男女や、複雑な立場と感情のカップルの行く末、家族との別れなども描かれ、辛い歴史の中でも懸命に生きた人々の姿に心を打たれます。

(「アジアンパラダイス」2022年10月31日より)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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