その人の名は、志賀哲太郎(しが・てつたろう)。
日清戦争後、我が国に割譲された台湾で、公学校(台湾人の小学校)の教師となって多くの人材
を育て、また、大甲(たいこう)の街(現台湾台中市大甲区)の人々にも大きな影響を与えた志賀
は、死後90 余年を経た今日においても、台湾では「大甲の聖人」として多くの人々に敬愛されて
います。
志賀は、慶応元年(1865)、肥後国上益城(かみましき)郡田原村(現上益城郡益城町田原)で
誕生。その2年前の文久3 年(1863)に、2kmほど離れた杉堂村(現益城町杉堂)の矢嶋家において
徳富蘇峰(とくとみ・そほう)が生まれています。(矢嶋家は蘇峰の母・徳富久子の実家)
この2人の恵まれた才能は、やがて、それぞれの色合いの大輪の花を咲かせることになります。
蘇峰は、御承知のとおり、ジャーナリストとして終生華々しい道を歩みました。
一方、志賀哲太郎も、青年期に九州日日新聞の記者として活躍する傍ら佐々友房(さっさ・とも
ふさ)や古荘嘉門(ふるしょう・かもん)らと政治運動を展開するなど時代の先端を走るような活
動をしましたが、やがて、教育の道に志し、一介の代用教員として異郷の地の初等教育に半生を捧
げました。
志賀哲太郎のすばらしさは、「大甲の聖人」と呼ばれるほどの、その人間性にあります。知れば
知るほど、その崇高な生き方は、今を生きる私達にも深い感動をもたらし、同郷人としての誇りを
与えてくれます。
一昨年(平成27 年)、志賀の生誕150 年の記念すべき年に、益城町(ましきまち)内外の有志
により、志賀哲太郎顕彰会が設立され、益城町や熊本県のご支援をいただきながら、啓発活動を続
けています。
この度の研修会もその一環として開催するもので、熊本県の地域づくり夢チャレンジ事業の助成
を受けて行われます。
この機会に、多くの皆様に志賀哲太郎について学んでいただければ幸いです。
志賀哲太郎顕彰会
■志賀哲太郎研修会
・日 時:平成29 年3 月5 日(日) 13 時30 分〜15 時
・場 所:益城町保健福祉センター「はぴねす」大会議室
〒861-2233 熊本県上益城郡益城町惣領1470 TEL:096-234-6123
http://www.town.mashiki.lg.jp/hoken/
・内 容:講演1 「今に生きる志賀哲太郎」澤田寛旨先生(熊本国際教育を進める会名誉会長)
講演2 「資料で辿る志賀哲太郎の足跡」増田隆策先生(歴史研究家)
・参加費:無料
・主 催:志賀哲太郎顕彰会(会長:宮本睦士)
〒861-2242 熊本県上益城郡益城町木山556-20 (事務局長・植山洋一)
・後 援:益城町 益城町教育委員会(熊本県地域づくり夢チャレンジ推進事業助成イベント)
・申込期限:平成29 年2 月28 日(火)
*ただし、申込者多数の場合は、先着100 名で申込み受付けを終了します。
志賀哲太郎研修会 申込要領
・申込方法:葉書、電話、E-mail (研修会名、ご氏名、ご住所、電話番号をお知らせ下さい。)
・申 込 先:志賀哲太郎顕彰会事務局 研修会担当
〒861-2232 上益城郡益城町馬水848-10 折田豊生(おりた・とよお)
電話:096-286-7374
携帯:090-8399-4854
E-mail:olita@lep.bbiq.jp