台湾をテーマに九份、金瓜石、金門島、国民党老兵を作品化してきた林雅行監督の第5作ドキュメンタリー映画「心の故郷(ふるさと)〜ある湾生の歩んできた道〜」が5月19日に公開する。それに先立ち、台北駐日経済文化代表處 台湾文化センターで特別試写会が開かれる。
湾生といわれる、戦前に日本統治時代の台湾で生まれた2世、3世の日本人。多くは昭和のはじめに生まれ幼少時代をすごし、日本人の通う小学校へ。クラスの中には、特別な台湾人も。やがて戦時体制に入り、学徒勤労動員にかりたてられ、中学上級生は陸軍に召集される。日本の敗北による終戦。終戦をめぐって台湾人との関係も逆転。様々な出来事があった。
昭和21年春、親や祖先の故郷日本へ「引揚げる」事に。しかし、湾生にとって引揚げではなかった。荒廃した日本の地で見たものは?生まれた台湾と違う光景だった。日本の戦後復興と共に成長し、やがて就職、結婚、家族もできた。頭の片隅には台湾があった。そして80歳をすぎ、あらためて向きあう台湾。単なる台湾懐し物語ではなく幼青壮老を生きた人生日記として綴られたドキュメンタリー映画。
ナレーターは、台中生まれの湾生の川平朝清(琉球放送初代アナウンサー、沖縄放送協会会長を経て昭和女子大学名誉教授)が務める。テーマ音楽は、ハーピストの彩愛玲、イラストは森田拳次(漫画家、中国引揚者)。
【監督】林雅行
【上映時間】150分
【日程】3月31日(土)12:30 開場 13:00 開始
【会場】台北駐日経済文化代表處 台湾文化センター
住所 / 東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階 アクセス / 東京メトロ「虎ノ門駅」9番出口 徒歩 約1分
【入場】申し込み必須 ※先着100名
【申込方法】台湾文化センターのホームページよりお申込ください。
【申込受付】3月12日(月曜)午前10時からネット予約、当選者は19日(月曜)にメールにてお知 らせいたします。