け・みのる)氏と、当時39歳だった石底加●(いしそこ・かね)氏の2人の遺族が、被害認定を担
う財団法人「二二八事件記念基金会」を訪れ、認定と賠償を求める申請書を提出したという。2人
は当時、船の部品を入手するため渡航した基隆で事件に巻き込まれたと伝えられる。●=ネ爾
下記に紹介するNHKニュースで「別の日本人遺族への賠償を命じるはじめての判決がことし2
月、確定」したことを報じているように、事件で犠牲になった青山恵先氏(当時38歳)の遺族で、
沖縄県浦添市に住む青山恵昭さんに損害賠償が認められた。
毎日新聞(10月29日付)によれば、青山氏の件を知った「台湾新北市に住む韓国人、朴鈴心(パ
ク・ヨンシム)さん(76)らきょうだいは3月15日、父の朴順宗(パク・スンジョン)さん(同32
歳)が事件で死亡したとして」やはり「二二八事件記念基金会」に賠償請求を申請しているとい
う。
ちなみに、台湾の国立國史館の館長だった張炎憲氏は2006年に「最大の責任を負うべきは事件の
元凶である蒋介石」という研究結果を発表している。
台湾「228事件」で日本人遺族が賠償申請
【NHKニュース:11月2日】
台湾で、戦後、中国大陸から来た国民党政権によって住民が武力で弾圧された「228事件」に巻
き込まれ、犠牲になったとされる沖縄県出身の2人の遺族が、2日、台湾を訪れ、被害の認定と賠償
を求める手続きを行いました。
1947年に起きた「228事件」は、中国大陸から台湾に渡った国民党政権が、住民の抗議行動を武
力で弾圧したもので、1万8000人以上が犠牲になったとされています。
事件では、現地にいた日本人も巻き込まれたことが明らかになっていて、沖縄県の与那国島出身
の2人の遺族は、2日、台北にある、事件の被害者の認定などを行う台湾の財団法人を訪れ、認定と
賠償を求める申請書を提出しました。申請によりますと、2人は、当時、仕事で台湾を訪れてい
て、事件に巻き込まれ亡くなったとしています。
台湾側は、日本人への賠償については、台湾の人々に対する日本の戦後補償が十分でないことを
理由に認めていませんでしたが、申請が認められなかったために裁判を起こした別の日本人遺族へ
の賠償を命じるはじめての判決がことし2月、確定しました。
事件当時39歳だった石底加※ねさんの娘の具志堅美智恵さんは「幼い頃に父がいなくなってとて
も苦しい生活を送りました。こうした事が二度とないようにするためにもいい結果が出てほしいと
思います」と話していました。
※「ネ」に「爾」