総督の樺山資紀(かばやま・すけのり)に教育を最優先すべきと具申し、日本全国から選りすぐっ
た志ある教師を連れて台湾に渡りました。
先生たちは、台北市内は士林の芝山巌(しざんがん)に学堂を開いて教育をはじめ、うち6名が
明治29年1月1日、土匪(暴徒)に襲われ非命に倒れられました。楫取道明(かとり・みちあき)、
関口長太郎(せきぐち・ちょうたろう)、中島長吉(なかじま・ちょうきち)、桂金太郎(かつ
ら・きんたろう)、井原順之助(いはら・じゅんのすけ)、平井数馬(ひらい・かずま)の各先生
です。
六氏先生の教育に対する情熱、精神は明治天皇の一視同仁の教育実践そのものであり、多くの
人々に感銘を与えました。その精神は「芝山巌精神」と称されて人々の間に語り継がれるようにな
り、その精神は台湾の学校教育の原点となっていったのです。
関口先生は西尾小学校や平坂小学校の初代校長を務められた方。明治38年、先生の死を悲しみ小
学校横に顕彰碑が建てられ、その精神の気高さを同僚や後輩教師により顕彰されてきました。
本年は芝山巌学堂が開かれて満120年に当たります。この記念すべき年を期して有志相集い、日
本李登輝友の会の常務理事・事務局長の柚原正敬氏をお招きして先生たちの慰霊顕彰を行います。
今回は第5回目の慰霊顕彰祭であります。
ちなみに、今年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公は小田村姓を改めた楫取素彦(かとり・
もとひこ)氏とその妻である吉田松陰先生の妹(後の楫取美和子)であり、その次男がなくなられ
た楫取道明先生。松陰先生のおいです。
記
◆日 時:平成27年11月3日(火・祝) 午前10時集合
慰霊祭 11時〜
直 会
講演会 13時〜
◆演 題:「芝山巌精神と日台関係」
◆講 師:柚原正敬先生(日本李登輝友の会常務理事・事務局長)
[ゆはら・まさたか] 昭和30年(1955年)、福島県南相馬市生まれ。早稲田大学中退。
同57年、専務取締役編集長として出版社「展転社」を創立し、著書約130冊を担当編
集。平成7年、台湾研究フォーラムを設立。展転社を退任後、新しい歴史教科書をつく
る会「史」編集長などを歴任。同14年、日本李登輝友の会の設立とともに常務理事・事
務局長に就任し現在に至る。日光日台親善協会顧問、メディア報道研究政策センター理 事。共著に『世界から見た大東亜戦争』『台湾と日本・交流秘話』『李登輝訪日・日本
国へのメッセージ』など。
◆場 所:慰霊祭
西尾市立西尾小学校・西尾城との両隣 関口長太郎先生の碑前
西尾市錦城町162
講演会
歴史公園「尚古荘」(0563-53-0380)
西尾小学校北隣(駐車場あり。碑まで徒歩3分)
*http://www.240kanko.com/?p=168&subid=33
◆連絡先:愛知の教育を考える会(事務局 杉田謙一)
岡崎市赤渋町下河原17
TEL:090-8554-0817(杉田)