げられ、現在、靖國神社にはその内の2万7,864人の方々がご祭神としてお祀りされている。
そこで、本会主催により毎年の春秋に実施している日本李登輝学校台湾研修団の卒業生でつくる
李登輝学校日本校友会は、平成17年(2005年)12月4日に第1回を靖國神社において斎行して以来、
毎年11月23日に「台湾出身戦歿者慰霊祭」を執り行っている。本年も11月23日に靖國神社にて行う
こととなっている。
また、東京奥多摩町の笠松展望園に建立されている台湾人戦没者の慰霊碑・慰霊塔では、平成23
年(2011年)5月に東京台湾の会の会長だった喜久四郎氏(現、名誉会長)が慰霊祭を執り行った
ことを嚆矢に、それ以来、現在まで実施されていて、現在は東京台湾の会、台湾協会、日本李登輝
友の会の共催で開催している。
今年6月25日には、沖縄県の平和祈念公園内に、沖縄翼友会が同会の「空華の塔」のエリア内の
土地を無償で提供し、日本台湾平和基金会が台湾出身戦歿者を慰霊する「台湾の塔」を建立したそ
うで、来る10月29日、追悼式典を開催するという。
9月29日、台湾教授協会の許文堂・秘書長や中山成彬元文科相らが台北市内で記者会見を開いて
明らかにしたことを台湾メディアが報じている。下記に「台湾国際放送」の記事を紹介したい。
なお、台湾には台湾出身戦歿者を祀るところとして、台中市・宝覚禅寺境内に建立の「霊安故郷
碑」(李登輝総統揮毫)、新北市・烏来の高砂義勇隊慰霊碑(李登輝元総統揮毫)、新竹市・北埔
郷の南天山済化宮、高雄市・旗津の戦争と和平記念公園など4ヵ所あると言われている。昨年、再
建された屏東の高士神社は、大東亜戦争で戦歿した高士村出身者を祀っているという。
一方、日本国内で台湾出身戦歿者を祀るところは、靖國神社、奥多摩の笠松展望園祭、広島県の
比治山陸軍墓地に昭和39年(1964年)10月に建立の「大東亜戦争台湾出身戦没者供養碑」の3ヵ所
が確認されていて、ここに沖縄の「台湾の塔」が加わった。
台湾元日本兵追悼式、10/29沖縄で
【台湾国際放送:2016年9月29日】
http://japanese.rti.org.tw/news/?recordId=55213
写真:台湾の元兵士たちを支援する団体の呉祝栄・理事長、台湾教授協会の許文堂・秘書長、日本
の中山成彬元文科相らが29日、台湾北部・台北市内で記者会見を開き、沖縄における台湾の
塔慰霊碑について説明、台湾籍の元日本兵の歴史についての関心を呼びかけた。(写真:CNA)
日本の沖縄で、第二次世界大戦で犠牲になった台湾籍の日本兵を追悼する催しが行われる。昨年
10月31日、日本軍の元航空兵によって組織された団体、沖縄翼友会は沖縄の平和祈念公園で慰霊祭
を行った。その中で、沖縄翼友会の浜松昭事務局長は、同会の「空華の塔」のエリアに無償でス
ペースを提供、第二次世界大戦において日本兵の身分で命を落とした、台湾籍の人たちのための慰
霊碑を建てると宣言した。
そして今年6月25日、日本台湾平和基金会が資金を調達して作った台湾の塔がここに建立され
た。台湾教授協会は29日午前、「台湾の烈士を忘れず、台湾と日本の友情を強化しよう」と題した
記者会見を行い、出席した浜松昭さんは、多くの人が第二次世界大戦の歴史を知らないことが残念
だと述べた。記者会見では、今年10月29日、沖縄で行われる追悼式典に台湾の各界から大勢の人が
参加してくれるよう呼びかけた。