このような殖民地支配=悪という単純な「台湾弾圧史観」に基づいた内容は歴史教科書
にも例がないほどで、公共放送として許されるものではありません。ましてや、台湾の日
本語世代が日本語で証言するという手法は悪質です。反日的と思われる発言だけを取り上
げた印象は拭えず、光と影の影のみを強調した印象は否めません。NHKに猛省を促すべ
くご意見ご感想をお寄せ下さい。 (編集部)
■NHKに抗議を!
・NHK視聴者コールセンター
TEL:0570-066066
・NHKスペシャル「感想・問い合わせ」
https://www.nhk.or.jp/special/contact/index.html
・放送倫理・番組向上機構(通称BPO)ご意見送信フォーム
https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
・総務省・ご意見ご提案の受付
https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html
■日本の否定的な側面ばかり強調するのは公共放送にあるまじき偏向
読者の皆さんのNHK番組への偏向の指摘はもっともだと思います。帝国主義の当時の
時代背景は、食うか食われるか。一歩間違えば日本が植民地になってもおかしくなかった
時代です。そうした中で植民地を持ち、内地と同じ水準にまで引き上げる方針で経営した
日本の選択を、平和ボケのわれわれが今の価値観でとやかく言うべきではないでしょう。
「戦前の日本がやったことは全て悪」という歴史観は恐ろしいですね。
植民地経営(それでも他の列強諸国とはずいぶん違ったものでしたね)を行った以上、
そのことに不満や恨みを持つ勢力が存在したのは当然のこと。あたかも武力にモノを言わ
せて台湾人の望まないことばかり行ったように、全編綴られていて、日本に対するマイナ
スの面を限定的に取材して映像をつないだような番組でした。後藤新平さえ、冷酷で非情
な官僚として描かれていましたね。
日本統治下で台湾の人たちが苦労したという側面はあるでしょうが、そうした影の部分
を伝える以上、日本が内地並みに生活水準を引き上げようと、官民をあげて努力し台湾の
発展に貢献した光の部分もきちんと伝えないとバランスがとれないでしょう。
そうせずに、日本の否定的な側面ばかり強調するのは、公共放送にあるまじき偏向だと
痛感しました。
PS:
フジテレビ「あいのり」の、日本人の若者と台湾人のおばあさんとの交流の映像は秀逸
です。ただし、「戦後、日本が台湾を中国に返還した」とのナレーションがありました。
せっかくのいい映像なのに、歴史を知らない製作者のせいで、事実と違う紹介がされてし
まい、私には「スッキリ」感ではなく、残念な思いが残りました。
たとえば、「(注)番組中、『日本が台湾を中国に返還した』との解説がありますが、
正しくは『日本は台湾の領有権を放棄した』であって、どの国にも『返還』した事実はあ
りません」というような注釈を加えて、誤報の部分はきちんと訂正していただきたかった
です。
(4月8日 はいむるぶし)
●フジテレビの「あいのり」へのご指摘、その通りです。有難うございました。大事なポ
イントを書き漏らしました。この「中国返還」という謬説だけは正さなければなりませ
ん。なお、この「あいのり」では、同化政策にも触れ「結果的に台湾を豊にした」と解
説し、李さんが若者に「日本に対する恨みはなにもないですか?」と問われ、「ないで
すよ。みな日本慕っていますよ。あの……恨んでないですよ」と語っています。日本人
に対しては差別された「恨み」などを語りたがらない台湾の日本語世代の傾向を考慮し
ても、このような発言に誠実さと真実味を感じる人は少なくない。
■こんな番組が公共放送で流されていいのか疑問
はじめまして。友田と言います。いつもそちらの会のメールマガジンを拝読させていた
だいています。
今回のNHKスペシャルについては、予告編を見て、これはなんか変だと感じていて、
本編を見ましたがやはり予想通りの展開で、見ていて嫌悪感さえ感じました。
大学の教養課程で歴史を選択して、幕末から明治大正昭和の歴史に興味をもっておりま
す。いろいろな方の著書で台湾の歴史や現状なども読んでいましたが、放送の内容がいま
まで読んできたことが全然違っていたので驚きました。蔡焜燦氏の著書も読ませていただ
いたことがあります。こんな番組が公共放送で流されていいのか疑問を感じました。NH
Kには、番組に対しての意見を述べさせていただきました。また、BPOにはNHKがこ
のような偏向番組がありましたよと連絡させていただきました。
最後に、こちらの会のことを知ったのは 昨年の正月に靖国神社で李登輝先生の著書の
パンフレットをいただいたときです。まとまりがありませんが、意見を述べさせていただ
きました。 (4月8日 友田 宏)
●自ら「愛日家」と称してはばからない蔡焜燦さんがこの番組の内容を知って激怒してい
ます。自分がNHKに乗り込んでいってもいいとまで。番組に出てくる柯徳三氏とは旧
知の間柄で「彼はいつあんなことをしゃべったのかな。一時期、そういう類のことは言
っていたことはあったが、僕と李!)璋(台湾川柳会会長)と一緒にやっていたラジオ番
組でも、そんな発言は一切なかった」と教えていただきました。柯徳三氏には『母国は
日本、祖国は台湾』(桜の花出版、平成17年刊)という日本で出版した著書があります。
■放送では日本の植民政策の「功と罪」「光と影」を公平に取り扱うべき
先だってのNHKスペシャル「アジアの一等国」は、日本の台湾殖民地政策の貴重な番
組かと思い、期待して待っていました。ところが、話が進むにつれ反日的な言動のみが放
送され、あたかも中国の中央電視台が製作したような感じでした。見終わって、その内容
の反日ぶりと、人間動物園のような扇動的な画像を3回も繰り返す歪曲を意図した編集に
憤り、心が痛くなりました。NHK内の媚中人材と中国の対日諜報機関による日台友好の
分離を狙ったものでしょうか。
日本の植民政策の負の部のみを取り上げ、台湾縦断鉄道や八田技師の当時東洋一のダム
建設など功の部は一片もありませんでした。当然のことながら、放送では日本の植民政策
の「功と罪」「光と影」を公平に取り扱うべきです。
NHKは国民の聴取料と国庫からの多額の拠出金で運営されています。こんなNHKに
は聴取料を払いたくありません。
将来またこんな番組を作るかも知れないNHKはあっさり国営放送にし、国家を貶める
ことのないように全て検閲したらと思う程です。
しかし現実問題、すぐに出来る対策を採らなければ成りません。個人としての抗議は
「日台共栄」にも書かれているようにNHK側にとっては「糠に釘」「馬の耳に念仏」
「馬耳東風」、「謙虚に承ります」だけで何の役にも立たないと思いますので「日本李登
輝友の会」を始め団体でやる方が効果的と思います。また日頃親しくしている国会議員の
先生方も力になって貰えないでしょうか。 (4月8日)
●ただ今、小田村四郎会長が日本李登輝友の会としての抗議声明を準備中です。私どもの
抗議にご賛同いただける台湾関係などの団体にも声を掛けています。
■日本と台湾の健全な関係を損なっていく番組内容
初めてメールを差し上げます。私は友の会のメンバーである手束正昭と申します。キリ
スト教会の牧師をいたしております。
さて、今回メールをさせて頂きましたのは、私達台湾との友好関係を願うもの達にとり
まして大変困った事態が進行しつつあるからでございます。というのはNHKテレビで先
般「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国”」と
いう特別番組がありました。ご覧になられたでしょうか?
しかし、そこに描かれた日本の台湾統治についての描写はすべて悪いものであったかの
ように描き出され、私達の知っている台湾の人達の日本に対する敬意と感謝の念を打ち消
すものでありました。このようなNHKの偏向した描写は多くの日本国民に間違った観念
を植え付け、日本と台湾の健全な関係を損なっていくものではないかと考えられます。私
自身憤慨してNHKに抗議の文章を送った次第です。
そこで、お願いなのですが日本李登輝友の会と致しましても是非とも抗議をしていただ
き、NHKに善処を求めて頂けないでしょうか。今後の「友の会」の発展のためにもこの
ような誤ったNHKの報道姿勢は是正さるべきではないかと考える次第です。是非とも理
事会でご協議の上、実施していただければ幸いです。
(4月8日 日本キリスト教団 高砂教会 主任牧師 手束正昭)
●ご提案に感謝いたします。このような報道姿勢を是正させるべく力を尽くします。
■日臺の分斷と支那追隨を計る爲の怪しからぬ番組
誠、今囘の「アジアの”一等國”」は日臺の分斷と支那追隨を計る爲の怪しからぬ番組
です。只、貴方云はれるやうにNsHK(日本再放送協會)の擔當箇所に抗議しても糠に
釘の鐵面皮共には何の效き目もありません。
先づは貴會會長名で福地會長宛に公開質問状を發する事です。福地氏はアサヒビール時
代から保守派硬骨漢で知られた方です。彼が此の番組を豫め見て居たのか、見て居て放送
を許したならその變節振りを非難し、見てをらざれば番組の抹消と擔當者の嚴罰を要求す
る、之が第一歩ではないでせうか?
次に此の番組の取消・抹消がなければ李登輝友の會會員竝びに周圍に昭和史研究所の中
村教授が提唱して居るやうに「視聽料の一齊不拂運動」を招び掛ける事です。
あそこに巣食ふ隱れ左翼共を傷めつけるには不拂しかありません。
「不拂」に抵抗感のある人には「供託」を招び掛けませう。NsHKには直接支拂せず
に何處かの供託機關に「偏向がなくなつたと支拂者が納得するまで」NsHKには支拂を
留める方式です。
(4月8日 渡邉 紘 69歳 シンガポール在住)
●ご提案を有難うございます。大変参考になりました。皆様からもより効果的な方策のご
提言をお願いします。
■台北一中の人に確認したら、一部だけを利用されたとのこと
例のNHK偏向番組について早速のご批判、その通りだと思います。台湾に行ったこと
のある普通の人たちからも、あの番組はおかしいねと言われました。我々が知っている台
湾人とは違います。もし、番組の通りだとしても一部の人間と思いますし、台北一中の人
に確認したら、一部だけを利用されたとのこと、まさに悪意ある反日、反台湾の改竄、偽
装番組だと思います。 (4月7日)
●あの番組に出演された方が「一部だけを利用された」との証言は貴重です。もしそのよ
うな方をご存じの場合は、ぜひお知らせ下さい。
■日本李登輝友の会としてもしかるべき反論を
4月5日NHKスペシャル「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー」で台湾を
取りあげていましたが、日本初の植民地、幻の皇民化映像などと、極めて左翼的、自虐史
観的な内容で驚きました。
50年間にわたる日本統治は、今日の視点で見れば様々な評価がありましょうが、列強が
東アジアを植民地化していた当時の時代背景を考慮すれば、決してマイナス面ばかりでは
なく、むしろ今日の台湾の発展、繁栄に繋がる人材育成や社会資本整備を積極的に進めた
プラス面も取り上げて、視聴者の判断を求めるのが公共放送の使命と思います。
番組に登場した台湾人は、被支配の不満と中傷に終始し、とても日台共栄に肯定的とは
見えませんでした。仮に番組に李登輝先生が出られての発言でもあれば、印象は全く違っ
たと思います。影響力の大きいNHKの番組だけに、日本李登輝友の会としても内容を精
査され、しかるべき反論をされるべきと考えます。 (4月7日)
●歴史教科書問題のときもそうでしたが、当時の歴史を現在の視点で見ることの危険性は
もっともっと意識されてしかるべきかと思います。殖民地思想は決して悪い考え方では
なかったという当時の時代背景をじっくりと見据えた番組であって欲しかったというご
意見もいただいています。