台湾南部の名門校として知られる高雄市の国立中山大学にこのほど「李登輝政府研究センター」
が設置され、本日午前、李登輝総統ご夫妻も出席して開幕式典が行われた。
「李登輝政府研究センター」は、退任総統の名前を冠した大学の学術部門として台湾で初めて設
置され、9日からは「李登輝博士政治経済講座」が正式に開講される。
李登輝総統ご夫妻も本日午前10時から学内で行われた記念式典に出席。挨拶のなかで、研究セン
ターが今後、退任総統の政策や思想などについて研究が進めるほか、南方政策のシンクタンク的役
割を担うことを期待するとした。さらに、米ハーバード大学の「ケネディスクール」や「ウイルソ
ン・センター」のように、公共政策に関する指導者を育成したいなどとも話した。
*中央通信社も報道していますのでその記事を下記にご紹介します。
台湾の大学に「李登輝政府研究センター」 人材育成に期待
【中央通信社:2016年10月4日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201610040004.aspx
(高雄 4日 中央社)中山大学(高雄市)で3日、李登輝政府研究センターが開設された。曽文恵
夫人と記念式典に出席した李登輝元総統は、米ハーバード大学のケネディスクールのように、政策
や思想の研究を通じて、公共政策に明るい人材を育成したいと語った。
中山大と李登輝基金会が共同で設置した。台湾で政府の政策や思想を対象にした研究センターが
設立されるのは初めて。
青年たちと対話をすることが好きだと話す李元総統。若者の気持ちやビジョンを理解することは
国家発展の未来につながると語った。また、今年台湾で3度目の政権交代が実現したことについて
は、改憲による税収の適切な分配の実施、過度な中央集権の是正、中央と地方の格差解消などに期
待を寄せた。
(王淑芬/編集:齊藤啓介)