当)を書類送検した。それも、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けてだ。
戦歿者を祀る神聖な靖國神社に侵入し、拝殿に土足で上がろうとした不敬な輩を止めよ
うとした神職に怪我を負わせ、「靖国ノー」などと騒ぎ立てたのだから、当然の措置だ。
時事通信の記事を紹介するとともに、当時、本会の小田村四郎会長が馮寄台・台北駐日
経済文化代表処代表(駐日台湾大使に相当)に「高金素梅氏に謝罪させることや、二度と
このような不逞行為を起こさせないことを含め、日本国民に対して誠意ある態度を示され
んことを、貴国政府に対して強く求め」た要望書を改めてご紹介したい。
ちなみに、馮寄台代表からは2ヶ月ほど経った10月15日付で「貴会のご意見とご要望を早
速本国へ報告いたしました。しかるべき検討がなされると思います」との簡単な返答があ
った。「しかるべき検討」がなされたかは不明であり、本会への通知はない。
台湾立法委員を書類送検=靖国乱入で礼拝所不敬、傷害容疑−警視庁
【時事通信:2011年8月11日】
2009年、靖国神社(東京都千代田区)に集団で乱入して騒ぎ、神社職員に暴行を加えた
として、警視庁公安部は11日、礼拝所不敬や説教等妨害、傷害などの容疑で、国会議員に
相当する台湾の高金素梅・立法委員(45)を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の
意見を付けた。
高金委員は反日活動家として知られ、第2次大戦中に戦死した台湾先住民の合祀(ごう
し)撤回を求め、約50人のデモ隊を先導。公安部は今年2月の来日時に事情聴取を要請した
が、「終わったことで関係ない」と拒否された。
送検容疑は09年8月11日、神社拝殿前で「靖国神社合祀をやめろ」と書かれた横断幕を掲
げ、拡声器で「靖国ノー」と連呼し、制止する神社職員に暴行を加えた疑い。
高金素梅議員の靖国神社騒擾事件に関する要求
貴国の国会議員である高金素梅氏が八月十一日、約五十名もの群集を率い、境内持ち込
みを禁止されている横断幕や写真パネルなどを手に、台湾出身戦歿者を含む二百四十六万
余の英霊を祀る神聖なる靖国神社境内に足を踏み入れた。そして拝殿に登ろうとしたり、
制止しようとした同神社職員に怪我を負わせるなどの騒擾事件を惹き起こしたことは、戦
歿者の英霊への許しがたい冒涜であるとともに、戦歿者遺族を含む日本国民の心をこの上
なく蹂躙するものであった。
これは貴国政府としても看過できない事態であるはずである。例えば日本の国会議員が
台北の忠烈祠を冒涜する行為に出たことを想像されたい。その際貴国政府は、日本政府に
対して無言でいられるだろうか。
中国の反日行動に歩調を合わせたこの議員の不逞行為は、日本を侮辱し自国の名誉を傷
つけ、まさに中国が対日本、対台湾の戦略上において希求してきたが如く両国間の信頼関
係を著しく後退させたのであった。
そこで日台関係の増進を目指して活動を展開している本会は、高金素梅氏に謝罪させる
ことや、二度とこのような不逞行為を起こさせないことを含め、日本国民に対して誠意あ
る態度を示されんことを、貴国政府に対して強く求める。
平成二十一年八月十九日
日本李登輝友の会
会長 小田村 四郎
台北駐日経済文化代表処