台北では20日、中華欧亜基金会主催の第7回、「台湾・日本フォーラム」が開かれた。
馬英九・総統は21日、この会議に参加した日本の代表団と会見。
馬・総統は、5月に総統に就任して以降の東アジアの情勢と台湾海峡両岸関係に言及、
中国大陸との関係は過去の衝突から徐々に和解に向けて進んでおり、将来的には和解と
繁栄の「ウィンウィン」の局面が実現する可能性もあると説明した。
東シナ海の油田開発をめぐる争いについて、馬英九・総統は、日本が最近、中国大陸
側と合意したことは「すばらしい成果」と評価した。馬・総統はまた、欧州諸国が北海
油田を共同開発したモデルを参考にすることを提案。
馬英九・総統は、「40年近く前、ヨーロッパの北海油田も各国が争っていた。1970年
代に共同開発で合意して以来、北海ブレントは世界の重要な指標となっている。つまり、
このような問題の最良の解決方法は共同開発と共同利用だ」と述べた。
馬英九・総統は、台湾海峡両岸が衝突する可能性が大幅に低下していることは、日本
が両岸双方と同時に良好な関係を保てることにつながると述べている。
なお、20日に行われた「台湾・日本フォーラム」で、蕭万長・副総統は、「台湾と日
本は外交関係こそ無いものの、経済や貿易面など実質的な関係は一般の外交関係より緊
密だ」と述べた。蕭・副総統はその上で、日本が履行する京都議定書の定める環境保護
措置は、台湾と日本が将来協力していかねばならない重要な項目だとの考えを示した。
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