青森李登輝友の会の「特別講演会&忘年会」報告 [本会理事 片木 裕一]

年の瀬の迫る12月14日(日)、お約束の? 雪の降る中、青森駅近くの「ホテルアラス
カ」にて、青森李登輝友の会の特別講演会と忘年会が開催された。青森李登輝友の会は会
員数十数人の小規模な支部であるが、参加者は30名を超えた。

 前衆議院議員で青森日華親善協会の山崎力会長、青森救う会の成田義人会長、岩手県支
部から幹事の佐々木孝氏、秋田県から支部設立準備委員会の佐藤賢治氏、北海道から野村
侑紀氏、また青森県からでは三沢、弘前、五所川原など、ずいぶん遠いところからも参加
していて、盛大なものとなった。

 定刻の午後2時半から始まった特別講演会は、先般8月に台湾留学から帰国した中西功事
務局長が進行役をつとめ、この日は台湾人の奥さんも会場に来ていて、「行くときは1人
だったが、2人で帰ってきました」と会場が和やかになる挨拶でスタート。

 まず山崎力・青森日華親善協会会長のご挨拶。青森と台湾はリンゴで深くつながってお
り、輸出されるリンゴの90%以上は台湾向けとのこと。「りんごの関係で台湾と深い関わ
りをもっている。民間の草の根の交流は大事で不可欠」と挨拶。

 続いて大見光男・青森李登輝友の会会長のご挨拶。青森では毎年海の日に、台湾で信仰
の深い天妃(媽祖)様を祀った「天妃様行列」が開かれるが、その開催地、大間が地元。
「いま台湾の政局は大変な状況にありますが、台湾を見捨てないで、一緒に台湾を応援し
てほしい。今月21日青森発着のチャーター便に乗って台湾へいきますが、署名運動を頑張
って、胸を張って台湾へ行きたい」と挨拶。

 中西事務局長による活動報告の後、秋田の佐藤賢治氏から金子長崎県知事の非常識発言
とそれを訂正しようとしない長崎県の現状報告があり、参加者は大いに驚かせられた。

 次に本部から参加した小生が、青森県支部は設立3年目となり、当初は人数も少なく、
大見支部長、中西事務局長、出町事務局次長、会員の努力により、本日立派な講演会&忘
年会を開催でき、これからの活躍も期待していると青森県支部を激励。

 そして本日の特別講演は、日本李登輝友の会理事で台湾研究フォーラム会長である永山
英樹氏による「知られざる『友邦』台湾と東アジアの新情勢」。

 中国に留学経験があり、台湾との違いを肌で体感した永山氏の話は説得力がある。「中
国の武力は脅威だが、宣伝力・情報力も脅威だ。現に『台湾は中国の一部』と刷り込まれ
た人が少なからずいる。彼らに『台湾は中国とは違う』ことを広く伝えるのが我々の役目」
は、まさにそのとおりである。

 引き続き、5時からは会場を移して忘年会。こちらの進行役は、台湾は新竹の内湾から
嫁いで約10年、3児の母でもある阿貴こと出町淑貴事務局次長。全員の自己紹介があった
り、抽選会もあったり……。

 忘年会の挨拶では菊池晃副支部長が「台湾のほかにも、チベット、ウイグルを応援して
いただきたい」とお願いをし、また、青森救う会の成田義人会長は「ぜひ拉致被害者救出
の活動も応援してほしい」と協力を呼びかけられた。そして山崎青森日華親善協会会長の
奥様の晃子夫人は急にマイクを渡されたにもかかわらず「日台間の文化交流、経済交流が
途切れないように、青森日華親善協会は青森李登輝友の会と提携しながら頑張ります」と
乾杯の挨拶。

 なお、抽選会の景品には青森らしくリンゴもあれば、台湾名物のカラスミあり、なぜか
スタミナドリンクやティッシュもあるアットホームなもの。なごやかな雰囲気の中、あっ
という間に時間が過ぎていった。



投稿日

カテゴリー:

投稿者: