陳水扁・総統、WHO加盟を再度書簡で申請

【5月3日 Radio Taiwan International】

 陳水扁・総統が、再度、WHO世界保健機関への加盟を書簡で申請した。陳・総統は4
月11日にWHOのマーガレット・チャン事務局長に対して書簡を送り、「台湾」の名義
でのWHO正式加盟を申請した。しかし、WHOの法律顧問は台湾は主権国家ではなく、
申請資格が無いとしてこの申請を受理しないと決定した。これを受けて、陳・総統は再
び、台湾の立場と態度についてより詳しく説明した書簡を送り、台湾の加盟申請案をW
HAの議題に取り上げ、WHOの会員国すべてによって決定するよう求めたという。

 この申請案が議題に組み込まれるかどうかは、台湾と国交を持つ友好国の動き次第だ
と見られている。台湾の友好国十数カ国はすでにマーガレット・チャン事務局長に対し
て、WHOが台湾の加盟申請を正式に受理するよう求めているという。

 台湾はWHOの年次総会WHAへのオブザーバー参加を求めて今年で11年目だが、中
共の妨害でいずれもWHAの正式な議題として組み込まれることができなかった。陳・
総統は今年、東ドイツがかつて主権国家としての地位を疑問視されながらも、オブザー
バーとしてWHAに招かれ、最終的に会員国となったことを例に、台湾の加盟申請案を
議事日程に組み込むよう求めている。

*記事中、数ヶ所「中華民国台湾」や「中華民国」という表記をしていますが、本誌掲
 載にあたって全て「台湾」に統一したことをお断りします。



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