野口毅・高座日台交流の会名誉会長が『遥かなる祖国』(共著)を出版

本会の前理事で、台湾少年工出身者でつくる「台湾高座会」との交流を続けている高
座日台交流の会の野口毅名誉会長が『遥かなる祖国』を日本政策研究センターから共著
で出版された。

 平成5年、台湾少年工と50年ぶりの邂逅から、戦歿した台湾少年工の!)國神社への合祀、
台湾少年工への卒業証書、在職証明書の発行と授与など、台湾少年工との交流を余すこ
となく語った、月刊「明日への選択」(平成16年2月号)掲載インタビューを収録したも
の。

 再読して、平成15年10月20日、台湾から600名を超える台湾少年工の方々とともに、本
会からも阿川弘之会長(当時)や小田村四郎副会長(当時)、柚原正敬事務局長など約
500名の日本人も参加し、座間市民文化会館で本当に盛会だった60周年大会をまざまざと
思い出した。

 野口氏は「台湾少年工の人たちのことが、このようにして広く世に知られるのは、と
てもうれしいことです。ご覧になっていただきますようお願いします」と述べている。

 本書は、下記にご紹介するように、野口氏の他、シベリア体験など4氏のインタビュ
ーも収録しているアンソロジーだ。久しぶりに心が打ち震えた。

 ご購読は日本政策研究センターのホームページ「最新ブックレットのご案内」からど
うぞ。

 なお、台湾少年工のことについては阿川弘之氏が「文藝春秋」(平成15年8月号)の巻
頭エッセイ「葭の髄から」に「心の祖国」と題して執筆している。本会ホームページで
も紹介しているが、改めて次に掲載してご紹介したい。          (編集部)

■日本政策研究センター
 http://www.seisaku-center.net/

■『遙かなる祖国』
 『明日への選択』編集部編
 A5判72頁 定価500円+税


 無実の罪でシベリア生活五十年、待ち続けた妻のもとへと送り出してくれたロシア女
性の「無償の愛」。終戦時に別れた台湾少年工が六十年目に訪ねた第二の故郷とは。戦
犯死刑囚をフィリピンから救い出した歌「モンテンルパの夜はふけて」を巡る同胞愛、
内蒙古の日本人を守った響兵団の責任感。九歳の少年が命懸けで越えた三十八度線
等々……。日本への奇跡の生還は何によって支えられていたのか。『明日への選択』掲
載の感動の体験取材記録を一挙掲載。

目 次

シベリア50年で知った祖国の恵み◎蜂谷彌三郎

六十年目の「仰げば尊し」─元台湾少年工との間で結ばれた心の絆◎野口毅

比島のこと、忘る能わず─フィリピンから百名余の戦犯を生還帰国させた一曲◎伊藤正康

内蒙古から邦人を救出した「大和魂」◎畑野憲次

九歳の少年が命懸けで越えた三十八度線◎朝永清之



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