南榕顕彰会)が東京・文京区の文京区民センターにて開催された。
当日は台湾メディアの「自由時報」や「宏観テレビ」などが取材するなか、黄文雄・
拓殖大学日本文化研究所客員教授や東京都議会の吉田康一郎議員など約80人が参列し、
鄭南榕烈士の偉業を偲ぶとともに、許世楷・台湾駐日代表処代表と草開省三・日台交流
教育専務理事による講演を通じて、鄭烈士が成そうとしたことを改めて確認して日台共
栄を誓い合った。
まず主催者を代表して宗像隆幸会長が開会挨拶。また来賓として、第2回目の講師を
務められた評論家の宮崎正弘氏による挨拶に引き続き、鄭南榕記念館を運営する「鄭南
榕基金会」の邱晃泉董事長(弁護士)からのメッセージ「上を向いて歩こう」をまどか
出版編集長の梶山憲一氏が代読、またご遺族の葉菊蘭さん(前高雄市長、元行政院副院
長)からのメッセージ「新世代の『行動型思想家』」を日本李登輝友の会の薛格芳・青
年部長が代読した(2つのメッセージは薛格芳さんが邦訳)。
その後、佐藤健二・日台交流教育会副会長によって烈々たる「祭文」の奏上し、参列
者によって鄭南榕烈士の遺影に白菊を献じられた。続いて、柚原正敬・日本李登輝友の
会事務局長が大江康弘・参議院議員と笠浩文・衆議院議員からのメッセージを代読。そ
の後、許世楷大使の「鄭南榕先生が切り開いた台湾の民主化」、草開省三氏の「鄭南榕
廟を台湾に」と題した記念講演後には質疑応答も行われた。最後に永山英樹・台湾研究
フォーラム会長が閉会の辞を述べた。司会は多田恵・桜美林大学非常勤講師(日本李登
輝友の会理事)が担当した。
下記に、邱晃泉・鄭南榕基金会董事長とご遺族の葉菊蘭さんからのメッセージ、およ
び「祭文」をご紹介したい。
なお、ご命日の4月7日、台湾では鄭南榕基金会により「鄭南榕殉道19週年追思紀念」
が台北県金山郷西湖村の金寶山日光苑・鄭南榕紀念墓園で開かれた。また、4月7日から
5月19日まで、彭明敏基金会と鄭南榕基金会の共催により「2008自由.行動.鄭南榕紀念
特展」が開かれている。詳しくは鄭南榕基金会のホームページをご覧願いたい。 (編集部)
■鄭南榕基金会ホームページ
http://www.nylon.org.tw/index.jsp