蔡英文総統の支持率が71.2% 2期目にして過去最高

 2016年5月に総統就任した蔡英文氏の支持率は69.9%でスタートしましたが、一時は20%台半ばまで落ち込んでいました。

 ところが、武漢肺炎の押さえ込みに成功したことで、2期目に入って71.2%と過去最高の支持率を得たそうです。下記の毎日新聞は「2期目で最高の支持率を記録するのは異例」と報じています。

 この世論調査を発表した財団法人の台湾民意基金会は、1月11日の総統選で再選を果たした蔡英文総統の施政方針に対する支持率を1月20日に発表していますが、このときは56.7%でした。今回はそこから14.5ポイントも上昇しているのですから、武漢肺炎への対応を台湾の人々が高く評価している証と言えるようです。

 台湾民意基金会は併せて、武漢肺炎の世界的な感染拡大について「中国に最大の責任があるとの指摘」に「同意」する人々は76.1%に上り、「自分を台湾人として誇らしく思うか」との問いには77.7%が肯定する回答だったそうです。

 蔡英文総統は5月20日の就任演説において「台湾は安全であり、台湾人であることは非常に名誉なこと」と述べましたが、これに呼応したかのような台湾の民意で、台湾は今後どこへ向かうのか、ますます楽しみと期待がふくらむ数字です。

◆財団法人台湾民意基金会」2020年5月「蔡英文總統的下一個四年」[5月26日] https://www.tpof.org/%e7%b2%be%e9%81%b8%e6%96%87%e7%ab%a0/2020%e5%b9%b45%e6%9c%88%e3%80%8c%e8%94%a1%e8%8b%b1%e6%96%87%e7%b8%bd%e7%b5%b1%e7%9a%84%e4%b8%8b%e4%b8%80%e5%80%8b%e5%9b%9b%e5%b9%b4%e3%80%8d/

—————————————————————————————–コロナ封じ込め成功 蔡総統支持71%過去最高 台湾・民間団体調査【毎日新聞:2020年5月27日】

 台湾の民間団体「台湾民意基金会」は26日、20〜21日に実施した世論調査の結果を発表した。20日に2期目をスタートさせた蔡英文総統の支持率は71・2%で、2016年の就任以来、最高を更新した。蔡氏は台湾統一を迫る中国に対し厳しい姿勢を貫き、新型コロナウイルスの封じ込めに成功したことが多くの市民の支持を得ている。

 同基金会の調査では、蔡氏の支持率は、就任時の16年5月に記録した69・9%がこれまでの最高だった。内政の混乱などで18年12月には24・3%まで下落。だが中国の習近平国家主席が19年1月、1国2制度による台湾統一に強い意欲を示したことに蔡氏が激しく反発して以降、支持率は急激に回復していた。総統の任期が2期までの台湾では2期目に支持率が下落することが多く、2期目で最高の支持率を記録するのは異例。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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