議員など共和党議員と会談、トランジット外交を行った。
時事通信は、この会談の直前、「蔡総統と会わずに『一つの中国』の原則を守るよう要請する
『興味深い』書簡を中国の領事館から受け取ったという」クルーズ上院議員の発言を紹介しつつ、
クルーズ上院議員が「米国を訪れた人との面会について決めるのはわれわれ自身だと中国は理解す
る必要がある」という声明を発表したことを伝えている。
NHKは、蔡総統と会談後のクルーズ上院議員の談話として「台湾は力強い友、力強い同盟相手
であり、それを強化するのが楽しみだ。武器の輸出など安全保障上の関係から始めるべきだ」と話
したことを伝えている。
蔡英文総統をヒューストン空港で出迎えたのは共和党のブレイク・ファレンソールド下院議員だ
そうで、米国の共和党議員は頼もしい。
ちなみに、蔡総統の友好国4カ国(ホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ、エルサルバドル)
歴訪は1月7日に出発し、8日午後に専用機でホンジュラス入りし、9日夕方にニカラグアに到着、11
日午前にグアテマラに到着、12日夜にエルサルバドル到着、13日夜にエルサルバドルを出発し、サ
ンフランシスコでトランジットをした後、台湾時間15日深夜、帰国の途につく予定だという。
台湾総統 米で共和党議員と積極的に交流
【NHKニュース:2016年1月9日】
台湾の蔡英文総統は、中米訪問に先立って滞在していたアメリカ南部ヒューストンでアメリカ大
統領選挙の予備選挙でトランプ次期大統領と争ったクルーズ上院議員と会談するなど共和党の議員
を中心に積極的に交流しましたが、トランプ次期政権の関係者と接触したかどうかは明らかにせ
ず、引き続き動向に関心が集まっています。
外交関係のある中米4か国を訪問するのを前に台湾の蔡英文総統は、8日、経由地のアメリカ南部
テキサス州のヒューストンで、地元選出の共和党のテッド・クルーズ上院議員と会談しました。
クルーズ上院議員は、去年のアメリカ大統領選挙の共和党の予備選挙で、トランプ次期大統領と
争った若手の有力政治家の1人です。クルーズ上院議員は、蔡総統との会談後、記者団に、「台湾
は力強い友、力強い同盟相手であり、それを強化するのが楽しみだ。武器の輸出など安全保障上の
関係から始めるべきだ」と述べて、トランプ次期政権は両者の関係を強化するべきだと強調しまし
た。
一方、蔡総統は、ヒューストンに滞在した2日間で共和党の議員を中心に積極的に交流しました
が、トランプ次期政権の関係者と接触したかどうかは依然として明らかにしていません。
アメリカと台湾が接近することに中国は神経をとがらせているだけに中米訪問後、再びアメリカ
に立ち寄る予定の蔡総統の動向に引き続き関心が集まっています。