陳菊氏は1960年代末から台湾独立運動に参加、1979年12月の美麗島事件において翌年2月になって反乱罪で逮捕され投獄。台湾独立建国聯盟の故黄昭堂・主席らとの親交が深く、出獄直後をはじめ何度も来日し、台湾独立建国聯盟日本本部の宗像隆幸氏らを訪ねている。筋金入りの運動家の経歴を持つところから「史上最強の総統府秘書長」と言われている。
ちなみに、陳菊氏の出身地である宜蘭県三星郷は岐阜県岐南町との交流が深く、岐南町は本会の仲介により2年前から三星郷へ河津桜の苗木を寄贈し、とても喜ばれている。
—————————————————————————————–陳菊氏、総統府秘書長就任へ 高雄市長退任を発表【中央通信社:2018年4月9日】
(高雄 9日 中央社)総統府の林鶴明報道官は8日、総統府秘書長(官房長官)に陳菊・高雄市長を起用すると明らかにした。蔡英文総統が11日に記者会見を開き、正式に発表する。総統府関係筋によれば、就任は今月下旬になる見通し。陳氏は9日、市長退任を発表した。任期を8カ月残しての退任となる。
総統府秘書長は前任の呉ショウ燮氏が2月下旬の内閣改造で外交部長(外相)に就任して以降、劉建忻副秘書長が代理していた。(ショウ=金へんにりっとう)
陳市長は9日、高雄市内で報道陣の取材に応じ、任期半ばでの退任による市政への影響について、残った職員によって市政は予定通り進展させられるとの見方を示した。また、台湾の発展における重要な時期に蔡総統を支えるという点に触れ、秘書長就任を承諾した理由を語った。
市長の職務代理は許立明副市長が務めると報じられているが、陳市長は推薦者を頼清徳・行政院長(首相)に伝えたとだけ話し、明言を避けた。
(王淑芬/編集:名切千絵)