蔡英文総統が習近平発言に「自信と冷静さをもって中国に立ち向かう」と強調

 台湾の蔡英文総統は1月1日に新年談話を発表し、中国の習近平・国家主席が12月31日の新年挨拶で、台湾統一を巡って「祖国統一は歴史の必然だ」と訴え、また、「両岸の同胞は手を携え、中華民族復興という偉大な栄光を分かち合うべきだ」と述べたことに対し、中台関係で重要なことは民主主義の原則に基づく台湾人の共通の意思と反駁し、台湾は「挑発も屈服もしない。自信と冷静さをもって中国に立ち向かう」と強調した。

 下記にその映像と産経新聞の記事をご紹介したい。

◆發表「2024新年談話」 總統:繼續強化●性 站穩國際 為臺灣留下一個「世界的臺灣」 【総統府:2023年1月1日】(●=仞の人偏を韋に)  https://www.president.gov.tw/News/28140#banner

—————————————————————————————–「中国に挑発も屈服もしない」台湾の蔡英文総統が新年談話を発表【産経新聞:2023年1月1日】https://www.sankei.com/article/20240101-F5JAL62OVVM53C67QDIID4T7VE/

【台北=桑村朋】台湾の蔡英文総統は1日、総統府で任期中最後となる新年談話を発表した。「台湾の唯一の選択肢は民主主義と平和を守り続けることだ」として統一圧力を強める中国を牽制(けんせい)し、「できる限り早く健全で秩序ある交流の再開を望む」と訴えた。

 蔡氏は談話で、台湾海峡の平和と安定の維持は「両岸(中台)の共通の責任であり、台湾の与野党の共通の使命だ」と指摘。台湾は「挑発も屈服もしない。自信と冷静さをもって中国に立ち向かう」と強調した。

 また平和には「善意と実力が必要だ」とし、任期中には統一も独立も主張しない「現状維持」に努めながらも自前の潜水艦を進水させ、防衛力を強化したなどと成果をアピールした。

 蔡氏は記者会見で、中国の習近平国家主席が新年に向けた演説で「祖国の統一は歴史的必然だ」と述べたことに反論。中台関係で重要なことは民主主義の原則に基づく「台湾人の共通の意思」だと語り、強硬に統一を主張する中国への対抗姿勢を改めて示した。

 13日投開票の総統選を前に中国が世論工作を強めていることにも触れ、「民主主義の台湾は誰もが自由に意見できるが、社会が選挙介入や偽情報に警戒感を持つことを望む」と述べ、注意を呼びかけた。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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