昨10日、司馬遼太郎の『台湾紀行』に登場する「老台北」こと台湾の蔡焜燦氏
が夫人やお孫さんとともに靖国神社に昇殿参拝されました。
この参拝は、蔡焜燦氏と日頃からお付き合いのある本会会員の三宅章文氏が蔡
氏参拝の意向を知り、急ごしらえの「蔡焜燦先生と一緒に靖国神社に参拝する会」
を立ち上げて実現したものです。
本会からも小田村四郎会長、黄文雄、林建良、柚原正敬常務理事をはじめ門脇
朝秀、明石元紹、宗像隆幸、佐藤守、宮崎正弘、藤井厳喜、井上和彦氏など40名
を超える理事や関係者、あるいは産経新聞の李登輝学校参加者や日台交流につと
める諸団体など、日頃から蔡焜燦氏と交流のある方々約80名が同行参拝いたしま
した。
午前10時30分過ぎ、高座日台交流の会の野口毅会長(本会理事)が掲げる日章
旗に先導されるようにして蔡焜燦氏が夫人や黄文雄、林建良氏らと靖国神社参集
殿に到着。
控室で蔡氏が「今日の参拝を心待ちにしていた。くたばってもいいという気持
で参りました」と挨拶。また、靖国神社の南部利昭宮司も見えられて「蔡焜燦先
生のような日本を愛する台湾の方にご参拝いただき感謝しています」と挨拶、そ
の後、参拝に向かいました。正殿では蔡氏、小田村会長、三宅氏の三人の玉串奉
奠に合わせて御霊に拝礼。
昇殿参拝後は、台湾に縁深い神門(用材は全て阿里山檜)前において、南部宮
司も入られて記念撮影し散会しましたが、なかなか蔡氏を囲む人垣はとけず、蔡
氏も皆さんと堅い握手を繰り返しつつ別れを惜しまれていました。
この参拝には、園田直元外相夫人で台湾に桜を贈る活動を続けている育桜会理
事長の園田天光光氏や産経新聞の石井英夫論説委員ご夫妻、矢島誠司論説副委員
長、台湾紙「自由時報」の張茂森・東京支局長なども一緒に参列しましたが、張
支局長の質問に対して「李登輝前総統が靖国神社に参拝されるとき、私も必ずご
一緒します」と答えられた蔡氏の毅然とした受け答えが大変印象的でした。
なお、蔡焜燦氏は本日、日本文化チャンネル桜の井上和彦氏がキャスターの番
組に出演して収録され、この模様は8月15日に放映されます。
(編集部)
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蔡焜燦氏とともに本会関係者らが靖国神社に昇殿参拝
本会関係者など80名とともに