自民党青年局が来年8月に台湾訪問を計画

 自民党の牧島かれん・青年局長が岸田内閣のデジタル大臣に就任したことから、自民党青年局は10月8日、後継の第52代青年局長に小倉將信(おぐら・まさのぶ)衆議院議員が就任した。

 小倉議員は日本銀行の出身で、東京の町田市と多摩市の一部を選挙区とする東京23区選出の衆議院議員(4期)。青年局ではこれまで次長や局長代理、団体部長などを歴任してきたことから、青年局について公式サイトで下記のように述べている。

<青年局の大事な役割は台湾との交流です。日本が台湾と国交断交した時に国際局ではなく当時の海部俊樹青年局長が台湾の正式な外交窓口となりました。政府間交流も制限があるため、以来、自民党青年局が日台外交の主軸となりました。台湾は世界第21位の経済大国であり、また日本のシーレーン上にある台湾海峡の帰趨は日本の命運も左右します。私自身も幾度も訪台し、また自民党の台湾政策検討プロジェクトチームの副委員長を務め、日台友好に努めてきました。>

 また、青年局長就任時には下記のメッセージを発表している。

<青年局は、立党以来の歴史を持つ、国会議員や全国の地方議員、自営業者、会社員、学生などで構成する若手のチームです。台湾との交流、若者の政治参加の促進、各界の青年団体との連携強化など多くの活動に取り組んでいます。

 改革の荒波に真っ先に飛び込む自民党の「ファーストペンギン」として、党内のDX化に率先して取り組むとともに、衆議院比例代表の党公認候補者73歳定年制の堅持など、時として大きな反発を受ける活動にも果敢に挑戦してきました。

 これからも、全国の仲間とともに国民の皆様にとって最も身近な存在として、党活動の最前線で活動していまいります。>

 牧島局長のときは新型コロナウイルスのため、青年局としての訪台を見送っていたが、コロナが落ち着いてきたことから来年8月の訪台を計画いているという。

 自民党議員にとって、台湾はこの青年局時代に訪れて知ることが多い。しかし、小倉局長はこれまで「幾度も訪台し、また自民党の台湾政策検討プロジェクトチームの副委員長を務め」たという。岸信夫・衆議院議員が会長をつとめ、萩生田光一・衆議院議員が幹事長をつとめた「日本台湾経済文化交流を促進する議員の会」(日台議連)のメンバーにも加わっていたそうだ。公式サイトでは蔡英文総統としっかり握手している写真も掲載している。

 次代の日台関係を担う青年局局長としての活躍に期待したい。

—————————————————————————————–自民青年局、来年訪台を確認【時事通信:2021年12月3日】

 自民党青年局は3日の会合で、新型コロナウイルス感染拡大で見送っていた台湾訪問について、来年の実現を目指すことを確認した。

 3月に役員が事前訪問した上で、8月に研修を実施する計画だ。小倉将信局長は「アジアの緊迫化する情勢の中で、大切な仲間であり友人である台湾との交流を再開させたい」と述べた。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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