席、宋楚瑜・親民党主席の3氏が初のテレビ討論に臨んだ。
討論では対中国政策などをめぐって論戦が繰り広げられたそうで、産経新聞は「米イン
ターネット検索大手ヤフー台湾版の調査で、『討論会で最も良かった候補』に蔡氏をあげ
た有権者は、3日深夜現在で45%、馬氏は31%、宋氏は23%だった。最近の各種世論調査で
は馬、蔡両氏の支持率は、宋氏を引き離して伯仲している」と伝えている。
NHKとTBSが動画で配信しているが、NHKの方が候補者のポイント発言をそのま
ま紹介しているので、ここではNHKのニュースを紹介したい。
ちなみに、TV討論の翌日(12月4日)、民進党は総統選挙では最後となる選挙対策本部
を台北市内に開設した。
台湾総統選 候補者がテレビ討論
【NHK:2011年12月3日】
動画:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111203/t10014387831000.html
来月14日に投票が行われる台湾の総統選挙の候補者が、1回目のテレビ討論を行い、最大
の争点となっている中国との距離のとり方を巡って論戦を交わしました。
台湾の総統選挙には、与党・国民党の現職、馬英九総統と、最大野党・民進党の蔡英文
主席、野党・親民党の宋楚瑜主席の3人が立候補しています。地元のメディアの世論調査で
は、馬英九氏と蔡英文氏が支持率でほぼ並んでいて、選挙戦は事実上この2人の争いになる
とみられています。
最大の争点は中国との距離のとり方で、馬英九氏は「中台関係が不透明化すれば台湾に
とって不利だ。中小企業は中台関係が不安定になり、中国でのビジネスに影響が出ること
を恐れている」と述べ、2008年の総統就任後、中国との関係を改善した自分が再選される
ことが台湾の経済にとっても望ましいと訴えました。これに対し、蔡英文氏は馬英九氏が
「1つの中国」という考え方を中台関係の基礎にしていると批判したうえで、「国民党が中
国共産党と合意したものを、民主的な手続きを経ずに中台間の合意として扱い、台湾の民
主主義を大きく傷つけている」と指摘しました。総統選挙は今月16日に公示され、来月14
日に投票が行われます。