9月5日夜、第5回台湾李登輝学校研修団が3泊4日の研修を終え、台湾在住者や延期滞在し
た者を除いて、皆、無事帰国いたしました。今回は研修などには付き物のトラブルも一切
なく、本当に順調で充実した研修となりました。この場を借りて、お世話になった方々に
深謝申し上げます。
今回の研修団は、団長を本会理事の宇井肇(栃木県日台親善協会会長)氏、副団長を酒
井旭氏(腹膜透析研究所代表)がつとめ、参加者は21歳の大学生から82歳まで総勢41名で
臨みました。
研修では、黄昭堂(台湾独立建国聯盟主席、前総統府国策顧問)、張炎憲(国立国史館
館長)、呉密察(台湾大学助教授)、林明徳(中央研究院研究員・台湾師範大学教授)、
張良澤(真理大学教授)、黄天麟(前総統府国策顧問)という台湾を代表する方々による
充実したご講義を拝聴いたし、それぞれに格調高く、得る所大きいものがございました。
やはり、参加者の印象に強く残ったのは最終日に行われた李登輝先生による「日本の教
育と私−品格と価値」と題された特別講義だったようです。
体調を崩されたという報道に接していましたので、果たして講義していただけるのかど
うか、いらっしゃるまでは不安でしたが、約1時間半にわたるご講義を声量豊かにボードに
板書されつつ進められるお姿を間近に拝し、本当に感激いたしました。また、李登輝先生
は数人での卒業記念撮影、卒業証書を一人ひとりに手渡されての撮影にも応じられ、かつ
昼食もご一緒いただき、参加者は皆が皆感無量の面持ちでした。
参加者からは早速「自分は今日まで休みですので、自宅で興奮を冷ましています。李登
輝学校で念願の閣下の尊顔を拝し、心から光栄に思います。自分にとって一生忘れられな
い思い出となる筈です」(卯里氏)「どの授業も内容が濃くてすごくて結構カルチャーシ
ョックでした。もっと基礎知識をつけて、機会があれば叉参加させてください」(江川氏)
などの感想をいただいています。
李登輝前総統による講義内容や研修の詳細は、機関誌「日台共栄」の次号で掲載する予
定です。 (編集部)