線が互いの一日乗車券の無償交換サービスを始めることは本誌でもお伝えしました。その
後どうなったのかなと気になっていましたら、産経新聞が伝えてくれました。
なんと「台湾人利用者は想定の3倍を上回る勢いで推移」していて「4カ月間で約1200人
を数えるなど1年間の目標人数をすでに突破」しているとのこと。嬉しいニュースです。
神奈川・江ノ電と台湾・平渓線 刊行誘客目指して“連結”
「1日乗車券」交換などサービス強化
【産経新聞:平成25(2013)年9月25日】
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130925/kng13092522560012-n1.htm
尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる問題などを受けて中国人観光客が伸び悩む中、神奈
川県の藤沢市と鎌倉市を結ぶ江ノ島電鉄(本社・藤沢市)が台湾からの観光客呼び込みを
強化している。台湾の観光鉄道「平渓(へいけい)線」と連携し、5月から「1日乗車券」
の交換を開始。9月からは平渓線の図柄入り乗車券の販売も始めた。台湾人利用者は想定の
3倍を上回る勢いで推移しており、さらなる魅力発信を目指している。(川上朝栄)
富士山の世界文化遺産への登録効果などから、県内でも外国人観光客増加への期待が高
まる一方、これまで牽引(けんいん)役だった中国人の出足が鈍っていることが懸念され
ていた。こうした中、台湾人観光客を誘致して中国人観光客減の穴を埋めたい江ノ電と、
知名度アップを図りたい平渓線が提携を模索。台湾鉄路管理局との間で観光連携を締結し
た。
平渓線は台湾北部の渓谷沿い12・9キロを走るローカル線で、「台湾のナイアガラ」とし
て有名な大滝「十分瀑布(じゅうふんばくふ)」などを訪れる観光客らが利用。一部鉄道
ファンからは、「立ち並ぶ商店街の中を列車が走る平渓線の風景が、江ノ電腰越駅(鎌倉
市)の沿線風景とよく似ている」との指摘もある。
提携では平渓線の1日周遊券を江ノ電主要駅窓口に提示すると、江ノ電の1日乗車券を無
償で提供。同じく、江ノ電の1日乗車券を平渓線の駅で提示すると平渓線の1日周遊券に引
き換えることができる。
同サービスを利用し江ノ電に乗車した台湾人観光客らは4カ月間で約1200人を数えるなど
1年間の目標人数をすでに突破、「目標の3倍を上回るペース」(江ノ電)だという。今月
14日からは平渓線図柄の1日乗車券と入場券をセットにした限定品を藤沢、江ノ島、長谷、
鎌倉の各駅で計500セット発売。「台湾人観光客がお土産品として買ってくれれば」(江ノ
電)と期待を込める。
江ノ電では台湾からの観光客誘致に向けて、7月に台湾での観光PRを行ったほか、10月
にも再び観光PRを行い、誘客を強化する予定だ。
1日乗車券と入場券セットは藤沢、江ノ島、長谷駅は1セット770円、鎌倉駅は1セット710
円。1日乗車券と1日周遊券の交換は来年3月末まで。
問い合わせは(電)0466・24・2713。