関係者の証言などをまとめ『望郷三千里─台湾少年工奮闘史』(遠景出版社、2017年3月)を出版
した。
3月5日には台大校友会館において新書発表会が開かれ、台湾高座会の李雪峰会長や何春樹・副会
長、謝清松・事務局長が駆けつけ、日本からも石川公弘・高座日台の会会長(本会副会長)や橋本
理吉・事務局長(本会理事)、岩本武夫・本会理事も駆けつけ、出版をお祝いした。
また3月25日には台北市内の書店・レストラン「飛頁書餐庁」にて新書発表会の第2弾が開かれ、
やはり台湾高座会の李雪峰会長など関係者が駆けつけたという。
日本と台湾の絆を強めるうえで台湾少年工出身者が果たしてきた役割は大きい。すでに台湾少年
工に関しては、野口毅編著『台湾少年工と第二の故郷』(展転社、1999年7月)や石川公弘氏の
『二つの祖国を生きた台湾少年工』(並木書房、2013年5月)などもあるが、本書『望郷三千里─
台湾少年工奮闘史』の邦訳も期待したい。
◆遠景出版社:望?三千里:台灣少年工奮鬥史
http://www.vistaread.com/book.php?id=1803
台湾少年工の歩み、本に 台北で関連した特別展も
【中央通信社:2017年4月8日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201704080006.aspx
(台北 8日 中央社)戦時中に神奈川県の高座海軍工廠で訓練を受け、日本各地で戦闘機の製造
と整備に従事した台湾少年工。この歴史をしっかりと台湾の若い世代に引き継いでもらおうと、南
部・台南出身で早稲田大学などへの留学経験を持つ林景淵氏が先月初め、関係者の証言などをまと
めた本「望郷三千里:台湾少年工奮闘史」を出版した。
「台湾高座台日交流協会」の李雪峰理事長によると、第2次世界大戦中の1943年以降、日本に渡
り戦闘機「雷電」の製造などに携わった台湾の少年たちは8400人以上に上るという。本書には、一
部の元少年工の証言、海軍工廠での生活を記録した古写真のほかに、少年工が登場する日本の文学
作品やエッセイの中国語訳なども収録されている。
本の出版に合わせ、台北市内の書店・レストラン「飛頁書餐庁」では、先月下旬から少年工に関
連した写真や文物の特別展示が行われている。今月25日まで。
(編集:羅友辰)