本島(那覇市)411km、鹿児島1,019km、東京1,952km。そして、台湾(台北)までの距離は
277km」と記している。石垣島からは、那覇よりも台北が近い。
石垣市が台湾の宜蘭県蘇澳鎮と姉妹都市を提携したのは、1995年(平成7年)9月27日。昨年11月
6日、石垣市新栄公園にその交流の歴史を記念して「結」という文字を刻んだ記念碑を建立、中山
義隆(なかやま・よしたか)市長らがその除幕式を行った。また石垣市は平成13年(2001年)10月
25日、花蓮市の花蓮港と姉妹港の提携も行っている。
一方、「国境の島」と呼ばれる日本の最西端に位置する沖縄県八重山郡の与那国町(よなぐに
ちょう)は石垣島からは124kmだが、台湾の宜蘭県蘇澳港までは111kmで、石垣よりも台湾が近
い。
与那国町は1982(昭和57)年10月に花蓮市と姉妹都市を結び、2007年5月には台湾の花蓮市内に
「与那国駐花蓮連絡事務所」を開設している。これは、市町村自治体として日本初の台湾事務所開
設だった。現在の町長は、与那国島への陸上自衛隊誘致推進を掲げる外間守吉(ほかま・しゅき
ち)氏。
このように、石垣市も与那国町も台湾との縁は深い。
このほど、台湾水上バイク活動安全推進協会(鄭志雲理事長)が6月16日から5日間、台湾・花蓮
−石垣−与那国間を水上バイク45台で横断する国際交流事業を実施することが決まったという。
「沖縄タイムス」が報じているので下記に紹介したい。
台湾・花蓮−石垣−与那国 水上バイクで国際交流
【沖縄タイムス:2016年5月7日】
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=167035
【八重山】水上バイク愛好家らでつくる台湾水上バイク活動安全推進協会(鄭志雲理事長)が6
月16日から5日間、台湾・花蓮−石垣−与那国間を水上バイク45台で横断する国際交流事業を実施
する。花蓮−与那国間はこれまであったが石垣島までの横断は初めて。計約545キロの航路を約90
人2交代制で挑戦する予定。各寄港地では陸上環境や生態保護意識について意見交換するなど民間
交流を深める。
同協会の魏聖峰(ウェイ・スイション)事務総長ら役員5人がこのほど、石垣市役所に八重山広
域市町村圏事務組合理事長の中山義隆市長を訪ね、概要を報告し、成功に向け意気込みを語っ
た。
同協会は水上バイクの安全活動推進や技術向上などを目的に2005年に設立。台湾の水上バイク組
織では最大級という。毎年、チャレンジ遠征や交流事業などを実施。2012年4月には、与那国町と
台湾・花蓮市の姉妹都市締結30周年を記念し、花蓮−与那国間の横断に成功した。
今回の計画によると所要時間は、最長の花蓮−石垣間(約260キロ)を10時間、石垣−与那国間
(約135キロ)を5時間、与那国−花蓮(約150キロ)を6時間と想定。伴走船をつけるなど最大限安
全を確保するとしている。
魏事務総長は「大変難しい事業だが、ぜひ成功させて交流したい。与那国や石垣だけでなく西表
島も台湾で人気。八重山を宣伝したい」と抱負。中山市長は「石垣島、竹富、与那国の八重山地域
は台湾東部との経済交流を進めようと動いている。皆さんが来るのは大歓迎。全面的にバックアッ
プしたい」と話した。