【下川正晴氏フェイスブック:2019年2月7日】https://www.facebook.com/shimokawa502/posts/2031669780242092
王育徳紀念館は、東アジアで、最高の個人資料館である!!!
昨年、台南市の尽力で開館した。旧正月の休館が終わったので、早速、駆けつけた。呉園文藝中心という最高の場所にできたのは知っていたが、その充実した展示内容に驚嘆した。前市長や遺族などの関係者のご努力の賜物であろう。
王育徳を知らない日本人は多い。記念館に来ていた台湾人カップルも知らなかった。2・28事件で行方不明になった弁護士の兄とともに、台湾人の公的記憶にとどめておくべき人物だ。
王育徳は1)台湾独立運動家2)台湾語普及に貢献した3)台湾人の戦後補償に尽力した――など多面的な活動を行なった。時代の何歩も先を歩んだ人だ。彼の自伝「昭和を生きた台湾青年」を読んで驚嘆した。台南一中、台北高校時代の逸話が秀逸である。
記念館の特記すべき事柄は、日本語による説明が充実していることだ。パンフ、展示説明ともに見事なものだ。王育徳の台湾語が聞ける受話器など、来館者を楽しませる工夫がある。台南に来る日本人は、必ず参観すべきだろう。
日本と台湾の近現代にとって、王育徳の存在は限りなく偉大であったと確信させる。
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◆「王育徳紀念館」開館の御案内【台湾独立建国聯盟日本本部ホームページ】 https://www.wufi-japan.org/archives/564
◆王明理「台南市に王育徳記念館が開館」【台湾独立建国聯盟日本本部ホームページ】 https://www.wufi-japan.org/archives/580