民間団体、2/28に228事件で座り込み活動を

【2月18日 台湾国際放送ニュース】

 戦後、中国大陸から台湾に移ってきた国民党政府の役人による市民への暴行をきっかけ
に1947年2月28日に発生した大規模な弾圧事件・228事件では、戦前から台湾に住む人の多
くが殺されたり、投獄されたりした。

 台湾教授協会、台湾独立連盟、台湾北社などの民間団体は18日、記者会見を開き、「事
件から62年となる今月28日に、台北市内の自由広場で『228を忘れるな』と題した1000人
規模の座り込みを行い、この悲劇を見つめなおす」と発表。

 台湾教授協会の陳義深・会長は、228事件の責任がどこにあるのか、国民は皆わかって
いるとした上で、「与野党の対立が著しい現在、228事件の真相や責任はどこにあるのか
という原点に立ち戻る事は難しくなっている」と述べ、228事件は決して被害者や遺族だ
けの問題ではなく、台湾社会全体にとっての問題だと訴えた。

 また、被害者への補償や事件に関連した教育活動などを行っている228記念基金会の予
算が現政権発足後に削減された事を批判し、2月28日午前から始まる同活動では、黒い衣
服を身にまとい、静かに座り、事件の原点について考えようと呼びかけた。



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