5月29日付「産経新聞」に掲載された「第4回産経李登輝学校」(5月25日〜28
日)における李登輝前総統の講話に対して、本誌読者から寄せられた感想をご紹
介します。
李登輝前総統がなぜ自由に来日できないのかという思いは、心ある日本人には
強いようです。そのような中で、李登輝前総統の力強い発言に共感する人々が多
いことに安堵するものを覚えます。
李登輝前総統の実兄の岩里武則命が戦歿されてちょうど60年、この節目の年に
慰霊祭を斎行し、そこに李登輝先生をお招きしたらどうかというご提案などもい
ただいています。
李登輝前総統は靖国神社へ参拝されたいと何度も表明しています。ご遺族とし
て当然の思いであり、それを叶えさせたいと願う日本人は少なくないようです。
首相の靖国参拝すら物議を醸すこの状況は、やはり異常です。
なお、産経李登輝学校は3泊4日の行程で行われ、費用は179,000円(一般、大
人2人1室、エコノミークラス利用、1人部屋追加料金;38,000円)だそうです
が、詳しくは産経新聞事業局(TEL:03-3275-8904)までお問合せ下さい。
(編集部)
いつも貴重な知識をありがとうございます
前略
李登輝台湾前総統のような見識豊かで、本当に日本を愛しておられる素晴らし
い方が日本を自由に訪問できない現実、一日本人として本当に恥かしく申し訳な
い気持ちでいっぱいです。
日本国内の各政党やマスコミ各社に巣食う売国的反日日本人、彼らはどう考え
ても異常者……と言う言葉だけでは収まりがつかない狂人に近い存在だと思いま
す。
日本国内が少しでも正常化するように若輩者の私も微力ながら努力して行きた
いと思います。 (陸奥)
李登輝先生へ
日本語で失礼します。
この度の先生の「小泉総理が靖国参拝をやめても、中国の反日姿勢は変わらな
いだろう」、「私も靖国へ行きたい」というご発言を、現状を憂い日本を想う多
くの日本国民が喜んでおります。
今、日本では、インターネットの普及などによって、戦後の反日的な自虐史観
から目覚める者が増えています。そして、中国・韓国・朝鮮の異常さに気付くと
同時に、健全な愛国心を持つ人間が増えてきています。
しかし、先生もご存じと思いますが、今の日本では未だに、マスコミのほとん
どが異常なまでの反日姿勢です。ですから、先生の今回のご発言も、国内マスコ
ミはあまり取り上げてくれないかも知れません。
少しでも日本を庇おうとするとそれに反発する反日日本人、在日朝鮮人なども
国内には多くいます。前途多難です。
そんな中での先生のお言葉に、私たちは先生に勇気を貰い、励まされました。
私もその中の一人として、先生に感謝の気持ちをお伝えしたく思い、この手紙を
打っています。
台湾と日本両国が末永く繁栄し、支え合える国家であるよう願っている日本人
がいることが、台湾の皆さんに伝わったら嬉しいです。
それでは、どうかお体に気をつけて……。乱文失礼致しました。(匿名希望)
岩里武則命(お兄様)の慰霊祭にお招きしては
李登輝先生のお兄様のご命日は昭和20年2月15日ということですが、戦歿され
て60年、慰霊祭を企画して、李登輝先生をお招きしては如何でしょうか。あるい
は、台籍日本兵全体を対象とするのも良いかもしれません。
台籍日本兵を対象とした慰霊祭を開催する場合は、228紀念館の案内人を務
めている方々などもお招きし、合わせて台湾の現状を訴えていただく機会を設定
すれば、日本国内の世論喚起に役立つかもしれません。
実は、6月11日が父にゆかりのある特攻隊が出撃された日なので、慰霊祭の挙
行を考えたのですが、一ヶ月以上の準備期間が必要とのことで、間に合いません
でした。首相の参拝を阻止しようとする動きが活発な状況下、これに対抗する意
思表示が必要と考えます。
お役に立てることがあれば、お手伝いいたします。 (好田良弘)
【5月29日付産経新聞】
台湾で「産経李登輝学校」開催 靖国参拝中止しても中国の反日変わらず
【台北=河崎真澄】産経新聞の読者が前総統の李登輝氏を台湾に訪ね、日台関
係への理解を深める「第四回産経李登輝学校」(産経新聞社主催)が開かれた。
李氏は二十七日、台北郊外で行った講義で、「靖国神社への参拝を取りやめたと
ころで次にまた別の問題を(日本に対し)突きつけてくるのが中国人の考え方 だ
」と話し、仮に小泉純一郎首相が靖国参拝を中止しても、中国の反日姿勢には変
化はないとの見方を示した。
李氏はさらに「国のために亡くなった人を大事にするのは当たり前。私も(靖
国神社参拝に)行きたい」とも述べた。李氏の実兄は太平洋戦争で日本兵として
戦死。靖国神社に祭られている。
また李氏は、「台湾は戦後処理を終えていない国際問題であり、日米ともに責
任がある」と指摘し、戦後六十年を経ても台湾の主権帰属問題は確定していない
との考えを示した。
その上で、北朝鮮問題をめぐる「六カ国協議」をモデルに、「日米台中による
話し合いをワシントンで行ったらどうか」と話し、台湾の主権帰属や台湾海峡の
安全保障を論議する「四カ国協議」実施を提唱した。
李氏は昨年十二月末から今年一月にかけて名古屋や金沢、京都などに家族旅行
したが、「日本は進歩の中に伝統が失われていないと感じた」と強調。さらに
「(芭蕉の歩いた)奥の細道も歩いて日本人の生活に残る『わび・さび』の心を
味わいたい」とも話し、再訪日に期待をにじませた。
日本各地から集まった読者二十八人は二十五日に台北入り。かつて中台の激戦
地だった台湾支配下の離島、金門島を視察したほか、総統府などを参観し、二十
八日に帰国の途についた。