去る6月10日、李登輝元総統のご仲介により、台湾の大手食品メーカー「味王」から本会
に東日本大震災に対する義捐金300万元(銀行レートにより830万円)が寄贈された。
味王は調味料、しょうゆ、王子麺で知られるインスタントラーメン、レトルトパック食
品などを製造・販売する1959年創立の総合食品メーカーで、陳建忠社長はかねてから李元
総統などを支援してきた方だそうで、当日は柚原正敬事務局長が訪台して預かってきた。
本来なら、李元総統お立会いの下、陳社長が直接贈呈するという予定だったが、あいにく
体調をくずされたそうで、李元総統から柚原事務局長への贈呈となった。
柚原事務局長は、義捐金は被災地や被災された方々に直接役立つよう使わせていただく
旨を述べ、ありがたく押しいただいた。
これで、本会に寄せられた義捐金の総額は1641万9169円(6月15日現在)となる。大変な
額である。これまで募金にご協力いただいた方々に改めて御礼申し上げます。このうち台
湾からは約1400万円(李登輝民主協会:100万元=280万円、台北市李登輝之友会:300万円、
味王:300万元=830万円)と全体の8割強を占めている。
このお見舞い募金を始めて早々、募金は被災のひどい宮城県、岩手県、福島県の本会各
支部を通じ、被災者に直接役立つよう使わせていただくとお伝えしたが、すでに宮城県石
巻市への自転車8台の寄贈(約26万円)はこのお見舞い募金から拠出したのは既報の通りだ。
また、これまで宮城県支部(嶋津紀夫支部長)には380万円、岩手県支部(佐々木孝支部
長)には200万円を送っている。福島県支部(林慎平支部長)にはこれから200万円を送る
予定だ。後日、この義捐金がどのように使われたかもきちんとご報告したい。
なお、東日本大震災3日後の3月14日に開始した本会のお見舞い募金活動は、3ヶ月をすぎ
た。一昨年の台湾八八水害の募金活動でも2ヶ月半ほどで、これまでの募金でもっとも長い
期間の活動となっている。
ついては6月17日、これまでを第1次募金として締め切りたい。第2次募金を始めるかどう
か、本会で可能なさらに有効な支援策があるかなど、被災地の支部などとも相談して決め
ていきたい。