万部のベストセラーとなり、台湾でも許世楷・前台北駐日経済文化代表処代表(駐日台湾
大使に総統)夫人で児童文学者の盧千夫さんが翻訳し、『人生別氣餒』(気を落とさない
で)という題で翻訳され、好評を博している。
蔡焜燦氏(台湾歌壇代表、李登輝民主協会理事長)がその翻訳版を李登輝元総統にお届
けしたところ、李元総統は柴田さんのさらなるご長寿を願い、表紙裏に「柴田トヨ様百歳
誌慶 懿徳(いとく)延年」と揮毫され、宇都宮市内に住む柴田さんに寄贈された。その
ことを昨日の産経新聞が伝えているのでご紹介したい。
なお、この記事は、この6月から山本勲氏に替わって支局長に就任した吉村剛史支局長の
記事である。
トヨさん祝100歳、李登輝氏が揮毫本 翻訳本が台湾でも話題
【産経新聞:平成23年(2011年)6月22日】
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20110622110.html?fr=rk
台湾で翻訳出版され話題となっている詩集「くじけないで」の著者、柴田トヨさん(99)
が26日に100歳を迎えるのに先立ち、台湾の李登輝元総統(89)から宇都宮市のトヨさん宅
へお祝いメッセージ入りの翻訳本が届いた。
李氏は台湾版「人生別氣餒」(盧千恵訳)の表紙裏に「柴田トヨ様百歳誌慶 懿徳(い
とく)延年 李登輝 二〇一一年五月」と揮毫(きごう)。懿徳とは立派な女徳をさす言
葉で、柴田さんの100歳の誕生日を祝い、さらなる長寿を願っている。
「くじけないで」は昨年10月に韓国で、今年5月に台湾で翻訳出版された。
李氏の関係者と版元の飛鳥新社を通じて揮毫本を受け取ったトヨさんは「世界中の人に
読んでもらうのが夢だったので韓国や台湾での出版は感無量。こんな偉い方にまで祝って
いただけて……」と喜んだという。(台北 吉村剛史)