も、5月6日は桃園県において「啓動第二次民主改革(第二次民主改革の開始)」と題して講演し、
翌7日は日本からの神社関係者に約2時間半にわたって日台交流について話し、12日は本会の日本李
登輝学校台湾研修団でやはり2時間弱の特別講義をされている。
一昨日の21日は嘉義県で大学生との交流イベントに臨席し、昨年秋くらいから唱導している「台
湾の第二次民主改革」などをテーマに話されたと台湾紙が伝えている。
ちなみに、李元総統の「第二次民主改革」とは、現在、台湾で進んでいる直轄市構想が、現在の
22自治体(5直轄市、3省轄市、14県)から1945年当時の8州庁(台北州、新竹州、台中州、台南
州、高雄州、花蓮港庁、台東庁、澎湖庁)へ整理統合されることを指しているようだ。そのため、
台湾人が「公民意識」を強めていくことを強調されている。
李登輝氏、第2次民主改革推進の意向/台湾
【中央通信社:2014年5月22日】
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201405220003.aspx
写真:お話しされる李登輝元総統
(嘉義 22日 中央社)李登輝元総統(91)は21日、中南部・嘉義県で行われた大学生との交流イ
ベントで「台湾の2回目の民主改革を進めたい」との考えを改めて表明した。
台湾では今年3〜4月、中国大陸との「サービス貿易取り決め」の撤回や取り決め監督条例の制定
を求める“太陽花(ひまわり)学生運動”が起き、政界などに激震が走ったが、李氏はこれについ
て、「学生らは自分のためでなく国や社会、次世代のために立ち上がった」と評価する一方、「運
動の収束後も多くの課題が解決されていない」として新たな改革を行う必要性を訴えた。
李氏は、今回の民主改革で民主主義の徹底や“公民意識”の強化などを目指している。また、現
政権についても触れ「有言不実行ではだめだ」と批判した。
李氏は総統在任中(1988〜2000年)の1996年に総統の直接選挙を実現させるなど、台湾の民主化
に貢献し、米タイム誌から「ミスター・デモクラシー」と呼ばれたこともある。
(黄国芳/編集:羅友辰)