李登輝元総統 新憲法制定し、台湾正名を
【台湾の声:2011年4月21日】
李登輝元総統は昨年(2010年)10月、台湾基督長老教会が新竹聖経学院で行った国是(こ
くぜ)会議に招かれ、その初日(26日)の講演で「2012年(の総統選挙)に能力がある人
が出てくることを期待する。それでこそ転機が訪れ、政治制度を変え、台湾自身の憲法を
持つことができる。そのとき中華民国はなくなり、台湾共和国を立てることができる」と
語った。
■ 李登輝:台灣危機就是馬政府(自由時報:2010年10月27日)
http://www.libertytimes.com.tw/2010/new/oct/27/today-p4.htm
また、月刊「WiLL」2011年2月号の特集では次のように語っている。
≪台湾が直面する問題の解決は、2012年の総統選挙にかかっています。目標を達成するた
めには、人民が大団結し、「馬」を乗り捨てて台湾を守ることが急務です。そして、日本
との関係、アメリカとの関係、そして中国との関係における台湾の態度を明確にさせたう
えで「台湾憲法」を出す。同時に、国名も「中華民国」から「台湾」に変える。≫(p.44)
さらに、2011年3月21日、総統府で野百合学生運動の代表53名と話し合って民主化を進
めた総統在任時の1990年3月21日より21周年目となるこの日、当時、話し合った学生で現
在は学者になっている数名と対話し、「台湾の憲政にはまだ解決しなければならない問題
がたくさんある。あらためて『台湾基本法』を制定すべきだ」と語った。
そして、次のようにも述べて台湾正名運動の重要性を指摘した。
≪名目的には中華民国という国名を何度も言っているが、世界では中華民国はほとんど存
在していない。だから今後は「正名運動」が重要なことになってくる。台湾人民とリーダ
ーの国家アイデンティティーおよび主体的な認識を強化すべきであり、これが台湾の21世
紀における極めて重要な課題である。≫
■ 台灣正名 李登輝主張制定新憲(自由時報:2011年3月22日)
http://www.libertytimes.com.tw/2011/new/mar/22/today-p9.htm
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