先般、総統退任後、5年ぶり6度目の来日を果たされた李登輝元総統だが、来日に際しては必ず身
辺警護のためにSPが同行してくる。同時に、主治医も必ず同行し、どのような場面でも同席す
る。昨日の中央通信社のニュースが伝えているように、李元総統は長年の糖尿病のため必ずインス
リン注射を打つ必要があるからだ。
辺警護のためにSPが同行してくる。同時に、主治医も必ず同行し、どのような場面でも同席す
る。昨日の中央通信社のニュースが伝えているように、李元総統は長年の糖尿病のため必ずインス
リン注射を打つ必要があるからだ。
今でも大きな影響力を持つ政治家として、自らの病状を明らかにするのは珍しい。政治家は政敵
に付け込まれないために病状などを隠すのが常だ。だが、李元総統の境地は「我是不是我的我(私
は私でない私)」という高みにある。台湾の人々のためなら何でも役に立ちたいという気持ちで、
自らの経験を明らかにしたものと思われる。
李登輝元総統、“日課”のインスリン注射PR
【中央通信社:2014年10月19日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201410190004.aspx
写真:糖尿病歴30年以上の“ベテラン患者”として血糖などのセルフモニタリングの重要性を強調
する李登輝元総統
(台北 19日 中央社)李登輝元総統は19日、糖尿病患者の治療に関するイベントに出席し、自身
の糖尿病の治療状況について、インスリン注射を日課にしていると明かした。
李氏によると、1988年の総統在任中に死去した蒋経国元総統が糖尿病の内服薬治療で血管の硬化
を招いたことから、自身の治療ではインスリンの投与を決めたという。また、会場に集まった多く
の糖尿病患者を前に、注射時間とその後の血糖値などを記録した手帳を紹介し、病状はコントロー
ルできるとアピールした。
一方、台湾で違法な油が混入した食用油が製造、販売され、食の安全が脅かされていることに関
しては、「道徳に背く行為だ」と悪質な業者を批判した。
(陳清芳/編集:齊藤啓介)