「六士先生・慰霊顕彰の集い」には、多くのご遺族の方々にもご参列いただけることになりまし
た。
昨日になり、小田村四郎・本会名誉会長の兄の故小田村寅二郎氏(国民文化研究会創立者、亜細
亜大学教授)ご長女で曾孫の公文静代(くもん・しずよ)様と、九段高校同窓会「菊友会」理事長
をつとめられる現在の楫取家当主で曾孫の楫取能彦(かとり・よしひこ)様のお2人にもご参列い
ただけることになりました。
これまで、楫取道明命の孫のお立場で講演していただく小田村四郎(おだむら・しろう)本会名
誉会長をはじめ、桂金太郎命の弟の孫で彫金の人間国宝、桂盛仁(かつら・もりひと)様、井原順
之助命の血筋につながる岩国市在住の郷土史家の上田良成(うえだ・よしなる)様、昨年2月に平
井数馬先生顕彰会が熊本市内で開催した平井数馬先生顕彰祭でご講話いただいた平井命の兄の孫に
当たる、福岡市在住の平井幸治(ひらい・ゆきはる)様、2009年に李登輝元総統が熊本にある平井
命のお墓と顕彰碑を訪ねられた際に案内された平井命の兄の孫に当たる、福岡市在住の平井眞理子
様(ひらい・まりこ)、平井眞理子様ご長女の子息で玄孫に当たる上迫大志(うえさこ・だいし)
様の6人のご遺族に参列いただけることになっていましたので、明日は8人のご遺族がお集まりにな
る予定です。
明日は靖國神社本殿に昇って慰霊祭を行いますが、平服でお越しいただきますようお願いしま
す。
また、当日受付もしておりますが、できるだけ本日中にお申し込みのほどお願いします。
◇ ◇ ◇
明治28年(1895年)に日本が日清戦争に勝利し、清国から割譲された台湾を日本が統治しはじめ
ると同時に、台湾の近代教育も始まります。
音楽教育の先駆者でもあった文部省学務部長心得の伊沢修二(いさわ・しゅうじ)は、日本全国
から優秀な志ある教師を募集し、台北郊外の士林に「芝山巌学堂」という最初の学校を開き、教師
たちは身魂をなげうって台湾人子弟の教育に当たっていました。
統治間もなくの台湾はまだ政情が不安で、日本人を敵視する匪賊も少なくなく、周辺住民は教師
たちに再三退避を勧めましたが「身に寸鉄を帯びずして群中に入らねば、教育の仕事はできない」
として学堂を離れませんでした。
翌明治29年1月1日、6人の教師が台湾総督府における新年拝賀式に出席するため芝山巌を下山し
ようとしたとき、100人ほどの匪賊に取り囲まれてしまいました。6人は教育者として諄々と道理を
説きますが、匪賊たちは槍などで襲いかかり、衆寡敵せず全員が惨殺されてしまいます。これが
「芝山巌事件」です。
この非命に斃れた6人は、楫取道明(かとり・みちあき 山口県)、関口長太郎(せきぐち・
ちょうたろう 愛知県)、桂金太郎(かつら・きんたろう 東京府)、中島長吉(なかじま・ちょ
うきち 群馬県)、井原順之助(いはら・じゅんのすけ 山口県)、平井数馬(ひらい・かずま
熊本県)であり、後に「六士先生」と尊称され、明治31年秋、靖國神社に合祀されています。
近年になって、本会関係者などのご尽力により、関口命や平井命の慰霊祭が行われるようになっ
ていますが、今年は芝山巌事件から120年の節目の年に当たります。
つきましては、楫取命の令孫に当たる小田村四郎・本会名誉会長などとともに、靖國神社におい
て下記の要領で「六士先生・慰霊顕彰の集い」を開催いたしますので、ここに謹んでご案内申し上
げます。
平成28年(2016年)5月吉日
日本李登輝友の会 会長 渡辺 利夫
記
・日 時:平成28年6月26日(日) 11時 靖國神社・参集殿に集合
・会 場:靖國神社本殿 11時30分〜 慰霊祭
東京都千代田区九段北3-1-1 TEL:03-3261-8326
【交通】地下鉄:東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下駅(出口1)」より徒歩5分
有楽町線、南北線、都営新宿線「市ヶ谷駅(A4出口)」より徒歩10分
・講演会:小田村四郎先生「六士先生と芝山巌事件─祖父楫取道明を中心として」
12時15分〜12時45分 靖國会館 2階 偕行の間
・清 宴:12時55分〜14時30分 靖國会館 2階 偕行の間
・参加費:4,000円(玉串料:1,000円、講演会・清宴:3,000円)
・お申込:申し込みフォーム、メール、FAXにて
https://goo.gl/unFXxu
E-mail:info@ritouki.jp FAX:03-3868-2101
・主 催:日本李登輝友の会
〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
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