このたび、さまざまな台湾情報を取りまとめて提供している「日華資料セン
ター」の名称が、8月から「台湾資料センター」に改称されることが発表されま
した。住所や電話・FAX番号などはこれまで通りだそうです。
〒108-0073 東京都港区三田5-18-12
電話:03−3444−8724
電話:03−3444−8717
http://www.roc-taiwan.or.jp/data/index.html
メールマガジン「台湾の声」の林建良編集長は、7月23日号で「慶祝 意義深い
小さな一歩」と題して、下記のようなコメントを発表しています。
「これは、正名運動の小さな一歩にすぎませんが、『台湾を台湾と呼んで』と、
ごく当たり前の願いがようやく理解され始めた証しになります。
目標に到達するまでの困難がまだ山ほどありますが、この小さな一歩に、素直
に喜びたいものです。これからも、一緒に頑張りましょう。お願いします」
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html 日本語)
『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe (Big5漢文)
ご同慶の至り、とはまさにこのことです。確かに「小さな一歩」かもしれませ
んが、日華資料センター創設以来、名称変更は初めてのことですので、見方によ
っては「長足の進歩」かもしれません。素直に慶びたいと思います。流れは確実
に「中華」から「台湾」変ってきています。
因みに、刻々変る台湾の新しい情報を毎週発行している「台湾週報」は、創刊
された1959年(昭和34年)7月には「中華週報」という名称で出発しました。そ
の後、日本で台湾正名運動が発足した2001年(平成13年)5月からは「台北週報」
に改称し、「台湾週報」と変ったのは、今年正月の第1号(通算第2126号)からで
した。
「台北週報」と改称した際には、その理由を「台湾が成熟した民主体制を整え
たことを反映して」と挙げ、また、「台湾週報」と改称した際には「台湾全体の
動きを報道する本誌の性格を明確にし、読者の皆様に台湾の現状をさらに理解し
ていただくため」としています。
一方、台湾の駐日代表に就任された許世楷代表は、先般7月18日に開かれた歓迎
会で、現在の「台北駐日経済文化代表処」の名称を「台湾駐日経済文化代表処」
に変更したいと表明しています。
もう「中華」や「日華」の時代は終りました。台湾でも「中華」や「中国」と
冠する名称が次々と「台湾」を冠した名称に変っています。日本でも、本会理事
の浅野一郎氏が会長をつとめる「日華関係研究会」が「日台関係研究会」と改称
しています。
台湾の中華民国政府を相手に親善交流しているのだから「日華」でいいんだ、
という声が一部にまだ根強くあります。漏れ聞くところによりますと、超党派の
国会議員でつくる「日華議員懇談会」(平沼赳夫会長)でも、2000年(平成12年)
に陳水扁氏が総統に当選した折、その名称変更問題が議題に取り上げられたそう
ですが、先のような理由で「現状維持」となったそうです。
台湾は今、大きく変化しています。台湾の現状は刻々と変っています。この民
主化と自立化の流れはもう誰にも止められません。しかし、日本の台湾観は牢固
として国民党時代の台湾観のままです。
歴史認識の歪みを正す活動は、憲法問題、靖国問題、教科書問題と広がってき
ています。しかし、台湾問題にまで浸透していないのが現在の日本です。台湾正
名運動が必要なのは、実は日本なのかもしれません。今般の「日華資料センター
」の改称が、未だ「日華」を冠する日本の各団体の名称再考を促してくれること
を心より願っています。 (編集部)
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