日本から台湾へ追加ワクチン113万回分が到着 謝長廷代表が成田で見送り

 昨日(7月8日)、日本から台湾へ追加提供となるワクチン113万回分が日本航空便にて成田空港を飛び立ち、午後2時19分に台湾桃園国際空港に到着しました。

 前回(6月4日)と同じく、謝長廷・駐日台湾代表は成田空港でこのJAL便を見送り、フェイスブックに「ありがとう 日本 がんばろう 台湾」と書き込みました。前回、謝代表は雨の中でカッパを着ながら深々と頭を下げて見送り、今回も、胸の前で両手を組んで祈る姿が深く心に突き刺ささる印象深い写真が掲載されています。

・謝長廷代表フェイスブック https://www.facebook.com/frankcthsiehfans

 台湾では昨夜、台北101が外壁に感謝のメッセージとして、中国語や日本語、絵文字などで「台日真友誼(台日真の友情)」「合作向前行(協力して前に進もう)」「台灣・ハートマーク・日本」、「攜手抗疫情(手を携えてコロナに向き合う)」「感謝の心を再び」と映し出し、圓山大飯店もカタカナで「アリガト」の文字をライトアップするなど謝意を表したそうです。

 これで台湾はワクチンを702万回分(米モデルナ製330万回分、英アストラゼネカ製372万回分)を確保しました。これは「台湾の全人口29.8%の接種に提供することができます」(台湾国際放送)とのことです。

 台湾の感染者数は6月21日に75人と2桁となり、23日は104人、24日は129人と再び3桁となりましたが、25日に76人となって以降は7月8日まで2桁を維持、8日の国内感染者は18人(輸入症例は3人)にまで減っています。

 台湾とは対照的に、東京都は7月に入ってから毎日500人を超え、7月7日は920人にもなりました。そこで、7月12日から8月22日まで4度目の緊急事態宣言下に入ることになります。ただ、台湾もレベル3を7月26日まで延長するそうで、慎重な上にも慎重な台湾です。この姿勢に感染を抑えようとする国としての意志がよく出ているようです。日本のお隣に防疫のお手本となるこのような台湾があることに感謝です。

—————————————————————————————–日本追加提供のワクチンが台湾に到着 113万回分【中央通信社:2021年7月8日】https://japan.cna.com.tw/news/apol/202107080004.aspx

 (桃園空港中央社)日本政府が台湾に無償提供する、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン113万回分が8日午後2時19分ごろ、桃園国際空港に到着した。

 日本からは6月4日にも同じくアストラ製のワクチン約124万回分が届けられていた。茂木敏充外相が6日の記者会見でワクチンの追加供与を発表したのを受け、蔡英文(さいえいぶん)総統をはじめ、台湾の政府要人や各界から感謝の声が相次いでいる。

(呉睿騏/編集:羅友辰)

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