の人々に抗議の意思がない旨の文書にサインするよう、番組スタッフが求めたことを認
めた」(産経新聞)ことを報じている。
昨日の本誌で、「SAPIO」に掲載された井上和彦氏のレポートを紹介したので、ど
こが隠蔽工作だったのかはそれをご覧いただきたいが、NHKは「柯徳三さんや蒋松輝さ
んから抗議を受けていることはありません」と断言していたにもかかわらず、その裏で柯
徳三氏らに抗議撤回をお願いしていたのだ。日向放送総局長の発言は「隠蔽工作」を認め
たに等しい。
日向放送総局長は、サインを求めたことを認める一方で「番組担当者が放送後、出演者
に会って感想を聞いたり、改めて番組内容を説明したりするのは当然のこと」とも言った
そうだが、それは強弁に過ぎない。
なぜなら、柯徳三氏はサインしたものの、藍昭光氏はサインしていないし、張俊彦氏に
いたっては面会の申し入れさえ断っているからだ。つまり、NHKは出演者の抗議を未だ
に受けているということであり、それに対して何も解決できていないことを放送総局長自
身が認めてしまったことになるのだ。
NHKの防御壁が徐々に崩れていることを明白に示した日向英実・NHK放送総局長の
会見だった。NHK解体の音はだんだん高くなっている。 (編集部)
■放送総局長会見 2009/10/21
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/soukyoku/s0910.html
■井上和彦氏が「SAPIO」でNHKの隠蔽工作を暴露!
http://www.melma.com/backnumber_100557_4647596/
「文書にサイン」要求認める 台湾問題でNHK放送総局長
【10月22日 産経新聞】
日本の台湾統治を扱ったNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー 第1回『ア
ジアの“一等国”』」の番組内容に批判が相次いでいる問題で、日向英実放送総局長は21
日の会見で、出演した台湾の人々に抗議の意思がない旨の文書にサインするよう、番組ス
タッフが求めたことを認めた。
日向総局長は「放送直後の台湾の方々のリアクションは非常によく、抗議するつもりは
ないと聞いていた」とした上で、「(後に抗議があり)それまでに聞いていた話を確認し
たい気持ちでサインをいただいた」と説明した。
台湾問題「抗議意志ない旨の署名求めた」NHK、会見で認める
【10月22日 J-CASTニュース】
http://www.j-cast.com/2009/10/22052289.html
日本の台湾統治を扱った「シリーズJAPANデビュー」の第1回放送をめぐり、番組
に出演した台湾の人に対して、番組に抗議の意志がない旨の署名をするようにNHK側が
求めていたと報じられた問題で、日向英実放送総局長は2009年10月21日の会見で、番組放
送後に署名を求めていた事実を認めた。一方、スタッフが番組終了後に台湾まで出向いて
署名を求めていたことについては、「番組担当者が放送後、出演者に会って感想を聞いた
り、改めて番組内容を説明したりするのは当然のこと」とも述べた。