日台は生命共同体―日本の友・李登輝先生の訴えに呼応しよう 大江康弘

【6月13日 台湾の声】

読者便り 日台は生命共同体―日本の友・李登輝先生の訴えに呼応しよう

                             参議院議員 大江康弘

 このたび私が敬愛する台湾の李登輝先生が11日間の日本訪問を終え、無事に帰国され
ました。

 滞在中は念願の奥の細道の散策、そして靖国神社への参拝がようやく実現し、心より
お喜び申し上げる次第です。

 そしてさらに私はここにおいて、李登輝先生に感謝を申し上げたく存じます。

 李登輝先生は日本国民に対し、奥の細道を歩かれては日本の伝統的な精神の美を教え
てくださいました。また靖国神社参拝を通じては日本人の慰霊文化、武士道精神の在り
方と、それを周辺諸国の圧力から守るべきことを訴えてくださいました。

 また講演や記者会見を通じては、何度も何度も日本はアジアの平和のためにリーダー
になるべきだと激励されました。

 だからこそ私は日本国民の一人として、ここまで日本の将来を思ってくださる李登輝
先生に感謝したいのです。そしてまた多くの国民に対し、李登輝先生の日本激励の言葉
に耳を傾けようと呼びかけたいのです。

 今回の日本訪問、あるいは靖国神社参拝を巡って国内のマスコミは、「中国の反発必
至」「中国を刺激する」などと書き連ね、つねに日中関係を絡めた視点からこの問題を
論じていました。しかしこれはとても残念なことです。どうして日本人はここまで中国
にビクビクするのでしょうか。そのような自信を喪失した日本人を激励するために李登
輝先生は日本へいらしたわけですが、まだまだそれを理解できない日本人は多いという
ことでしょう。

 李登輝先生は都内での記者会見で「日本と台湾は生命共同体だ。台湾にいったん何か
あればすぐ日本にも響く。台湾海峡問題も日本の大きな一つの問題だ」と強調されまし
た。日台が「生命共同体」であることは安全保障上の厳然たる事実です。こうした現実
的観点を持っている日本の政治家、国民はいったいどれほどいたでしょうか。

 中国覇権主義の前において、日本がなければ台湾は危ない、台湾がなければ日本は危
ない。日台が連携しなければアジア・太平洋地区の平和と繁栄は守れない。だからこそ
「生涯を台湾のために捧げる」とおっしゃる李登輝先生は、台湾のために日本を激励さ
れるのです。あるいは「22歳まで日本人だった」と自らおっしゃる李登輝先生は、心か
ら日本を心配し鼓舞されるのです。

 この会見ではさらに次のようにもおっしゃいました。

「(日台は)外交関係がなく、単なる赤の他人みたいな形になっている。赤の他人では
いざというときに何もできない。こういう困難を抱えつつも(日本の)政治家は台湾と
付き合っていくべきだ」と。

 李登輝先生に代表される台湾国民の日本への友情は、日本国民には何にも代えがたい
宝です。私は日本の国会議員として、この李登輝先生の訴えに呼応し、さらにいっそう
国の安全保障の問題に取り組んで参る所存です。


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