拓殖大学(渡辺利夫総長)は3月5日、奇美実業創業者の許文龍氏に対し、日本および台湾におけ
る文化の発展に寄与し、同大学の学術の向上に多大な貢献を果たしたとして名誉博士号を贈呈し
た。名誉博士号学位記の授与式は1月1日にリニューアル・オープンした奇美博物館にて行われた。
る文化の発展に寄与し、同大学の学術の向上に多大な貢献を果たしたとして名誉博士号を贈呈し
た。名誉博士号学位記の授与式は1月1日にリニューアル・オープンした奇美博物館にて行われた。
報道によると「許文龍氏は、表舞台には顔を見せない夫人の許廖秀蘭女史とともに授与式に出席
した。拓殖大学では過去、台湾出身者では、2000年に李登輝・元総統に名誉博士号を授与してお
り、近年では許氏で2人目となる」という。
拓殖大学によると、小田村四郎・本会会長が総長のときの2000年、創立百周年の際に許文龍氏は
第3代学長後藤新平の胸像を同大に寄贈、昨年は第2代学監をつとめた新渡戸稲造の胸像を寄贈して
いることで、昨年5月26日、渡辺利夫総長が台南市の奇美博物館に許氏を訪ね、感謝状を贈呈した
という。
許文龍氏は1928年台南生まれ、86歳。奇美グループ創業者であり、現在は財団法人台南市奇美文
化基金会董事長。1999年に「第4回日経アジア賞(経済発展部門)」、2013年には日本政府から
「旭日中綬章」を授与されている。