恩讐を越え牡丹社事件の舞台となった屏東県牡丹郷で記念式典

5月30日付の東京新聞に「台湾『牡丹社事件』から135年」と題した小さな記事が掲載さ
れた。「牡丹社事件」を伝承する記念式典が事件の舞台となった屏東県牡丹郷で行われた
ことを伝えている。

 実は映画「台湾人生」に出てくる原住民・パイワン族出身のタリグ・プジャズヤンさん
は、この牡丹社事件に深く関わっている。言葉の通じない行き違いから、漂着した貢納船
に乗っていた宮古島の人々54名を殺めたのはタリグさんの5代前の頭目だった。

 しかし、1982年(昭和57年)3月20日、この54名の遺族らと地元の人々が協力して「大
日本琉球藩民五十四名墓」の改修が行われ、ようやく恩讐を乗り越えて「手打ち式」が行
われた。実に事件から111年後のことだった。

 この遺族の一人が本会会員でもある仲宗根玄吉氏で、やはり5代目となる。現在、医師
として大分県内で病院を営んでいる。

 4月下旬、第11回李登輝学校研修団で、牡丹郷統埔社区に建つ「大日本琉球藩民五十四
名墓」を参拝し、皆で頭を垂れて手を合わせた。

 日本の統治時代を負の面から描くことで「日台の絆が深まる」と言って、まるで傷に塩
をすり込むような番組を作った「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1
回『アジアの一等国』」と、このような恩讐を越えて交流する日台の物語と、日台の人々
がいずれを支持するかは聞くまでもないことだろう。           (編集部)


台湾『牡丹社事件』から135年 明治政府初の海外出兵
【5月30日 東京新聞】

 一八七一年、台湾最南部に漂着した宮古島の住民五十四人が先住民族に殺されたのを受
け、三年後の七四年五月に日本が台湾に出兵した「牡丹社事件」を伝承する記念式典が二
十九日、事件の舞台となった屏東県牡丹郷で行われた。

 事件勃発(ぼっぱつ)の背景には言語や風習、文化が全く異なる人たちの突然の遭遇が
あったとされる。明治政府初の出兵となり、先住民族側にも多くの死者が出た。

 今年は出兵から百三十五年に当たる。事件の調査を通して地元との交流を続ける又吉盛
清沖縄大教授はあいさつで「戦場だった場所が今は平和と愛の場になった。交流をもっと
広めましょう」と訴えた。               (屏東=台湾南部・栗田秀之)


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