に日台関係を推進する目的で「日台若手議連」(日本台湾経済文化交流を促進する若手議員の会)
が設立された。
会長は岸信夫・参議院議員、幹事長は萩生田光一・衆議院議員、事務局長は秋元司・衆議院議員
が就任し、70人ほどで設立されている。
その後、岸信夫会長は参院から衆院に鞍替えし、外務副大臣を経て現在、衆議院外務委員会委員
長をつとめる。萩生田幹事長も自民党の総裁特別補佐などを経て現在、内閣副官房長官をつとめる
など、それぞれの立場はこの10年でおおきく様変わりし、現在の日台若手議連には150人ほどが参
加しているといわれる。
中でも、岸信夫会長は安倍総理の実弟ということもあり、また昨年7月の李登輝元総統ご来日の
ときには「李登輝先生の講演を実現する国会議員の会」の発起人や講演会の司会をつとめて注目を
浴び、10月の蔡英文・民進党主席の来日時も自ら山口県を案内し、今年1月の柯文哲・台北市長来
日時も交流するなど、日台関係のキーマンとしてさらに注目されている。
昨日(3月8日)、東京都内でメディアの取材に応じ、5月の台湾政権の交代は双方の関係に影響
せず、「台湾の安全は非常に重要であると強調」し「軍事面や大型台風、地震、新型インフルエン
ザなどの大規模な問題については、地域全体で解決に当たるのが望ましいと述べ、台湾だけが空白
地帯とされるようなことは堪え難い」と表明したという。中央通信社が伝えている。
自民・岸信夫氏、民進党への政権交代「日台関係に影響せず」
【中央通信社:2016年3月8日】
(東京 8日 中央社)自民党の岸信夫衆議院議員は8日、東京都内でメディアの取材に応じ、5月
に行われる台湾の政権交代について、日本と台湾は地理的に非常に近く、長きにわたって交流が行
われてきたと述べ、双方の関係には影響しないとの考えを示した。
安倍晋三首相の実弟で、「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」の会長を務める岸
氏。これまでの協力関係を今後も続けていきたいとしたほか、民進党の蔡英文主席は台湾初の女性
総統で、日本では非常に注目されていると語った。
民進党は1月に実施された総統選挙・立法委員(国会議員)選挙で勝利し、立法院(国会)では
初の単独過半数を獲得した。蔡氏は5月20日に就任予定で、同党が政権を握るのは陳水扁政権
(2000〜2008)以来2度目。
岸氏は、蔡氏は昨年10月の訪日で、東京だけでなく、日本の現状について理解を深めたと述べ、
こうした訪問は今後の日台関係に良い影響を与えるだろうと振り返った。岸氏は当時、山口県を訪
れた蔡氏に同行していた。
また、東アジアと東南アジアの間に位置する台湾の安全は、非常に重要であると強調。軍事面や
大型台風、地震、新型インフルエンザなどの大規模な問題については、地域全体で解決に当たるの
が望ましいと述べ、台湾だけが空白地帯とされるようなことは堪え難いとした。
(李淑華、邱柏勝/編集:杉野浩司)