本会17番目の支部として平成20年4月26日に発足した岐阜県支部(村上俊英支部長)は6
月26日、岐阜駅に隣接した「じゅうろくプラザ」において本部から柚原正敬事務局長、愛
知県支部から重冨亮(しげとみ・あきら)支部長を招いて第4回総会を開催した。
総会では、今年度の事業計画や新しい幹事2名を加えた役員人事などが全会一致で承認さ
れるとともに、新たに多治見市や恵那市など岐阜南東部を「東濃分会」として発足させる
ことも発表された。
総会ではさまざまな資料が配布されたが、その中に、昨年10月に実施した台湾研修旅行
の記録が「台湾研修録─平成22年10月28〜31日」というA4判、14ページの冊子にまとめ
られて入っていた。
この研修旅行は、岐阜県支部と台湾・高雄市の美濃鎮と交流している大垣市美濃鎮研究
会の共催で行われ、19名が参加し、団長は支部の名誉会長で、バロー(岐阜県内を中心に
スーパーマーケットやホームセンターなど約200店舗を展開する東証1部上場企業)社長の
田代正美(たしろ・まさみ)氏。
延々と続くバナナ園の写真が掲載された表紙を開くと、1ページ目からきれいなカラー写
真がふんだんに盛り込まれて、非常に見栄えがいい。きれいな写真は最後のページまで続
いていて、思わず惹きこまれる。写真だけでも“見せる”内容となっている。
それもそのはずで、撮影したのはプロ・カメラマンの渡辺裕一氏だ。岐阜県支部は先行
して発足した愛知県支部(平成18年6月11日設立)とは兄弟づきあいをしていて、講演会や
街頭活動などを共催しており、総会にも必ずお互いの支部長を招きあっている。その橋渡
し役が愛知県支部の事務局長でもある渡辺氏で、この研修旅行にも記録担当で同行した。
プロが撮るのだからきれいなわけだ。
岐阜県支部はそれまで兄貴分の愛知県支部が主催する台湾研修団に「合同」という形で
参加していた。しかし、そろそろ単独での台湾研修をということで企画したのが昨年の訪
台だった。
台湾では李登輝元総統をはじめ蔡焜燦氏(李登輝民主協会理事長・台湾歌壇代表)や黄
昭堂氏(台湾独立建国聯盟主席)などともお会いし、友愛グループの方々とも夕食会を開
くなど充実した研修旅行だったことが手に取るように伝わってくる。
ここまでは本会の他の支部の訪台内容とほぼ似ているが、この研修旅行が大垣市美濃鎮
研究会と共催したことのオリジナリティが後半で発揮される。
先に述べたように、大垣市美濃鎮研究会は高雄の美濃鎮と交流を続けているが、旅行の
後半は美濃鎮を訪問するため「美濃鎮訪問団」と衣を替え、大垣市美濃鎮研究会会長の堀
冨士夫(ほり・ふじお)氏が団長となる。
台湾には県、市、鎮、郷、町などの行政区があり、鎮や郷は県の管轄を受ける行政区で、
一般的に郷よりも鎮の方が上のようだが、日本で言うなら鎮も郷も群に当たるのだろうか。
一行は美濃鎮公所を訪問して昼食会を交えた交流をし、また地元の美濃愛郷協会とも夕
食会を開いて交流するなど、岐阜県ならではの特色を生かした大変中身の濃い研修旅行の
ようだった。総会では、今年も第2回の研修旅行を企画していることが発表された。
この「台湾研修旅行録」が一般には入手できないのが残念だ。しかし、岐阜県のホーム
ページに「岐阜李登輝友の会・台湾研修ツアー」と題して、冊子と同じ写真、同じ文章を
掲載している。ぜひご覧いただきたい。
◆ 岐阜李登輝友の会・台湾研修ツアー
http://www.bunka.tank.jp/20101028_31gifu_ritouki_taiwantour_top.html