地球儀問題は拡大する一方だ。「学研トイズ」に始まり、「タカラトミー」、「やの
まん」、「渡辺教具製作所」、そして昨日の報道によれば「文具・事務用品販売の『デ
ビカ』(名古屋市)が販売していた地球儀も『台湾島』と表記されていたことが18日、
分かった」という。
本誌でも指摘したように、実は外務省のホームページ「各国・地域情勢」では、以前
のように「中国」をクリックすると「台湾」も同時に同じ色になることはないが、中国
をクリックして出てくる地図では、やはり台湾は同じ色だった。
ところが、最近になって(本日未明に確認)、中国をクリックして現れる地図からす
べての色を消してしまっていたのである。これではどこからどこまでが中国領土なのか
分からないが、少なくとも台湾が中華人民共和国の領土であるという誤解は招かない。
しかし、まだ外務省のホームページには明白な問題が残っている。
それは、中華人民共和国の面積である。「960万平方キロメートル(日本の約25倍)」
という記述が、それだ。
昭和30年代や40年代の地図帳では、中華人民共和国の面積は「9561(千k!))」と表記
され、台湾は国名こそ「中華民国」や「台湾」とあるが、面積は「36(千k!))」と、完
全に区別されて表記されていた。ところが、昭和52年版では、中華人民共和国の面積が「9597(千k!))」と変わり、台湾の面積が中華人民共和国に吸収されてしまっているの
である。
つまり、外務省のホームページに載っている「960万平方キロメートル(日本の約25倍)
」とは、台湾の面積を含んでいる数字なのだ。
問題は、地図の色分けだけではない。中華人民共和国の面積に台湾を含ませているこ
とも問題なのだ。外務省の早急な対応を望みたい。
(メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)
【1月18日 MSN産経ニュース】
学習教材大手「学研」(東京都大田区)グループが販売する地球儀に台湾が「台湾島」
と表記されていた問題で、文具・事務用品販売の「デビカ」(名古屋市)が販売してい
た地球儀も「台湾島」と表記されていたことが18日、分かった。同社は店頭の商品を
回収するとともに、購入客に商品引き取りなどを呼びかけている。
「台湾島」の表記があったのは、同社が販売する「ルーペスタンド地球儀」など11種
類。いずれも昨年発売されたモデルで、これまでに数千個を売り上げている。同社は「
地球儀はこれまで台湾で作っていたが、昨年から中国で作り始めた。台湾島と表記しな
いと、日本に輸出できなかったからだと思う」と説明している。
同社にはこれまで苦情などは寄せられていないが、学研子会社の地球儀が販売中止と
なったことを受け、自主的に回収を決めた。今後販売する商品には、修正シールを張る
という。すでに販売済みの商品については、購入金額での返品を受け付けるほか、修正
シールの送付や地球儀の玉の交換などを検討している。問い合わせは、同社お客様相談
室フリーダイアル0120・929575。
■株式会社デビカ
http://www.debika.co.jp/
【重要なお知らせ】 地球儀に関するお知らせ
この度、弊社商品の地球儀におきまして、「台湾」の表記が「台湾島」となっている
商品がございます。どちらの表記でも問題はございませんが、世界全般の情勢などを考
慮いたしまして、今後、弊社商品の表記を「台湾」に統一いたします。1月22日以降に販
売させていただく商品につきまして、修正(シール対応)させて頂きます。
すでに弊社商品をお買い上げのお客様で、ご要望のお客様には、修正シールをお送り
させて頂きますので、下記までメールかお電話にてご連絡いただきます様お願い申し上
げます。
また、ご購入商品の返却をご希望されるお客様は、お買い上げ金額でお引き取りさせ
ていただきますので、誠に恐れ入りますが、下記まで「料金着払い」にてお送りいただ
きます様、お願い申し上げます。
返却の際、送り状には必ずお客様のお名前、郵便番号、ご住所、お電話番号をご記入
下さい。レシートなど、お買い上げ金額を表記した物があれば、ご送付下さい。
お問い合わせ先・製品送り先
〒463-0054
愛知県名古屋市守山区小六町5-22
株式会社デビカ お客様相談室
メールアドレス honsya@debika.co.jp
フリーコール 0120-92-9575
(受付時間 午前9:00〜午後5:00 土日及び祝日を除く)