国立国会図書館に厳重に抗議する  全日本台湾連合会

国立国会図書館長 吉永元信 殿

 私たち全日本台湾連合会は、国立国会図書館の英語サイトの重大な誤りについて,下記のとおり厳重に抗議し早急な改善を求めます。

                          記

 国立国会図書館の英語サイトにある利用者登録ページの「居住国」(Country of Residence)の選択リストにお
いては「TAIWAN」がなく、代わりにあるのが「TAIWAN,PROVINCE OF CHINA」(中華人民共和国台湾省)になって
います。つまり台湾人利用者が登録する場合、自分の国台湾を「中華人民共和国台湾省」と認めなくてはならない
ような仕組みになっています。これは台湾人にとって非常な侮辱であり、また事実とも著しく異なります。

 台湾は独立した主権国家であり、独自の政府、経済、文化を持っています。共産党独裁体制の中国とは全く異な
るきわめて成熟した民主主義国家で、決して中国の一部ではありません。

 1972年の日中共同声明において中華人民共和国政府の「台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であること
を重ねて表明する」という主張に対し、日本国政府は中国の立場を「理解」はしても「承認」はしておりません。

 国立国会図書館法に定められております国立国会図書館の使命には、
「真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使
命として、ここに設立される。」
と実に高邁な理念が謳われています。

 台湾を併呑すると公言し、「台湾は我々の領土だ」と虚偽のプロバガンダを重ねる中国に阿ねるような姿勢は国
立国会貴図書館の精神に反するものと思われます。

 台湾人利用者に対する配慮と尊重を示すために、速やかに利用者登録ページのリストの 「TAIWAN,PROVINCE OF
CHINA」を「TAIWAN」に是正するよう求めます。

                                               以上

2024年2月18日

                                       全日本台湾連合会
                                       会長 趙 中正
                                       常務理事会・理事会一同


※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: