交流については寡聞ながら聞いたことがない。名古屋市議会に日台議員連盟(藤田和秀会長)はあ
るものの、市自体が台湾との接点がほとんどないようだ。
ところが、台湾で映画「KANO」がブームとなり、嘉義農林が決勝戦で当たったチームが名古
屋市を地元とする中京商業(現在の中京大学付属中京高等学校)だったことから、名古屋市にも火
がついたようで、新開輝夫・副市長や藤田和秀議員らが嘉義市に黄敏恵・市長を訪問し交流の芽が
芽生えたようだ。
隣の浜松市は昨年7月に台北市と「観光交流都市協定」を結び、やはりお隣の三重県も昨年10月
に新北市と「観光交流協力協定」を結んでいる。名古屋市も映画「KANO」を媒介に、ぜひ嘉義
市と姉妹都市を提携して欲しいものだ。
名古屋市の新開輝夫副市長および同市議会日台議員連盟一行が嘉義市を訪問
【台湾週報:2014年7月15日】
名古屋市の新開輝夫・副市長、鈴木誠二・文化観光部長、名古屋市議会の日台議員連盟会長の藤
田和秀・議員ら一行10名は7月14日、嘉義市政府に黄敏恵・市長を訪問した。
嘉義市は、国立嘉義大学の前身で、戦前に甲子園野球大会に出場した「公立嘉義農林学校(以
下、嘉農)」の地元であり、当時、同校の野球チームは決勝戦まで勝ち進んだが、中京商業学校の
チームに敗れたという歴史があり、これを最近、台湾で映画化した『KANO』が台日間で話題と
なっている。名古屋市は中京商業学校(現在の中京大学付属中京高等学校)の地元である。
新開副市長はあいさつの中で、「1931年の嘉農との対戦で中京商業学校が初優勝し、その後、甲
子園大会で三連覇する先陣を切ったものとなり、大きな意義があった」と語った。
黄市長は、「嘉義市は以前より都市計画、建設、産業開発では日本とのつながりがきわめて深
く、野球に関しても、1931年の嘉農チームが甲子園大会に出場し、日本でその名を馳せるところと
なった。現在毎年開催される『諸羅山盃』野球大会には、日本からの多くのチームが台湾に遠征出
場している」と紹介した。
さらに、「今後は名古屋市と野球交流や観光面で、さらなる協力により、ウィンウィンを創出で
きるようにしていきたい」との考えを示した。
名古屋市では7月1日に『KANO』の試写会を開き、好評を博した。同映画が2015年1月より日
本で全国上映されることから、台日友好と両市の観光交流推進にプラスとなるよう、新開副市長を
はじめとした一行は今回の嘉義市訪問となった。
【嘉義市政府 2014年7月14日】